ショップトピックス

フォントのふしぎ

「タイトルロゴはオシャレに、それでいてシンプルに、かっこよく目立つもので。ヨロシク!」
『あれー?全然かっこよくない、しっくりこない。どうすればいいんだろう…。』

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PCの普及と高性能化によって、デザインは随分気軽なものになりました。色んな方がうんうんと唸りながらデザインソフトを使っているのをよく見かけます。デザインをかじった方すらうんうん唸って絞り出すのですから、ソフトを使い慣れてない方がそうなるのも当然かもしれませんね。私もしょっちゅう唸っております。
中でも特に悩むのが“ロゴ”でしょう、これさえキッチリできれば、大半の仕事は終わったといえるくらい重要な要素のひとつです。が、これがまた難しい。特に英字は種類も豊富で表現できる幅が広い分、楽しいながらも悩む悩む。思い悩んでブランドロゴを検索して参考にしようとすると…、「あれ?似たフォント(字体)を使っているのになんか収まりが悪い。」なんてことも一度や二度じゃきかないものです。

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「知っていただきたいのは、まず難しいルールなんてなくて、フォントって見た目で選んでだいたいOKってこと。(中略)皆さんの“見た”記憶の蓄積の何処かに触れる形を持ったフォントがあれば、それは目的にあったフォントなんですよ。」と、冒頭からフォントの入りやすさ、ロゴは特別なものではないと説くこの本。この手の教本は数あれども、書体デザインを中心に活動してきた著者だからこそなのか、これは本当に読みやすい。決してこなれたデザイナーの為のものだと身構える必要がなく、豆知識を蓄える程度の気持ちで読めてしまいます。
けれどもブランドロゴに込められた考え方やそれを使う理由、それによりどんな効果があるか等、鋭い洞察力でわかりやすく解説している、確実に身になる本といえるでしょう。

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“本として”も、これほどスラスラ読めてしまうものにはなかなか出会えるものではないかもしれません。手にとってしまえば、ついつい先へ先へと読み進めてしまうことでしょう。
フォントに作る側で関わることがない方も、ブランドロゴの秘密を知れば街中にある、文字そのものを楽しむオツな日常を過ごすことができるやもしれませんね。


美術手帖 2014.6 —特集— 世界のアートスポット

—あなたの旅行計画にもうひとつの目線を。

「一生に一度は行きたい場所はどこですか?」あなたはどこを思い浮かべるでしょうか。
世界最大の鏡と称される、ウユニ塩湖?インカ帝国の空中都市、マチュピチュ遺跡?言わずと知れた巨大渓谷、グランドキャニオン?
どういったものでも、人々は見たこともない壮大なモノに憧憬の念を抱くのではないでしょうか。
 その選択肢に投じる一石として、私が紹介させていただきたいものが「美術手帖 2014.6 -特集-世界のアートスポット」です。

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「アートスポット」なんとなく意味は把握できるけれども、具体的なイメージがわかない。といった方が多いでしょう。この本は、豊富な画像と想像をふくらませるテキストで、そのイメージの構築に一役買ってくれます。
この場を借りてその魅力の一端を紹介できればと思います。

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まずこの本は、手に取る前から表紙に目を引きつけられることでしょう。この風景は堤防などではなく、アートスポット、そうです、これはアートなのです。
ロバート・スミッソンによって、ユタ州グレートソルト湖で1970年に制作された《スパイラル・ジェティ》は、水位の変動により数年に一度、全長457m、幅約5mもの巨大なアートとして塩湖面に顔を出します。作品そのものが徐々に分解されていくことすらアーティストに計画されたこのうずまきは、ランドアートの象徴的な作品といえるでしょう。

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こちらはリオデジャネイロにある、《ニテロイ現代美術館》です。館内はもちろんですが、今回紹介しているのは館そのもの。
市街地からグアナバラ湾を橋か船を使って行くことができるこの杯のような建物は、建築家であるオスター・ニーマイヤーの作品で、湾にせり出した崖の上から不思議なインパクトを放ちます。「花をイメージした。」とは建築者の談ですが、近所の人達からは「空飛ぶ円盤」と呼ばれているそうな。
 
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 またこの本では海外だけでなく、より身近なスポットアートとして日本国内のモノもとりあげています。
 こちらは岐阜県にある《養老天命反転地》。1万8000㎡からなる丘や窪みにある複雑な起伏と、随所に張り巡らされた傾斜した建物、迷路のような回遊路によって平衡感覚・遠近感を大きくゆさぶることによって起こる、ある種のトランス状態を楽しむ施設です。
とはいえ、ヘルメットと運動靴の貸し出しを行うほどケガ人が続出しているそうなので、少々注意が必要かもしれませんね。

もちろん内容はこれだけではありません。落雷を使ったものや、「そこに何もない」彫刻、石油王の構想した大人のテーマパーク等など・・・。
この本によって実物でなければわからないスケールの一端を感じる事ができれば、あなたの旅をワクワクさせてくれる仲間として加わり、旅行計画を大いに賑わせてくれること間違いないでしょう。


中里唯馬さん 新作コレクション

次世代のファッション界を切り開く若手デザイナーとして、世界から脚光をあびる中里唯馬さん。今回入荷した新作コレクションの一部をご紹介いたします。
(前回の記事はこちらからご覧いただけます)

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今回の一番の注目作品はこちら。
日本を代表するイラストレーターの一人、天野喜孝さんとコラボレーションしたラインナップです。天野善孝さんと言えば、長きに渡って、あの世界的なゲームであるファイナルファンタジーのキャラクターデザインを担当されており、その有名ぶりは日本だけに留まりません。ファンの方も多いのではないでしょうか?

トートバッグとリュックは、中里さんの代名詞と言えるホログラムをバックに、特殊な印刷技術で、天野さんの繊細で幻想的な絵柄“CANDY GIRL(キャンディーガール)”がプリントさています。見る方向によって虹色に変化するホログラムの輝きと、その光沢でさらに変化するファンタジーの世界。互いの特徴が絶妙なバランスで融合されました。
トートバッグ、リュックともに、マチがたっぷりと取られており、つい持ち物が多くなってしまう女性にはうれしい大きさ。携帯や小物を入れておく内ポケットもついています。透過素材のホログラムを使用しており、うっすらと透けるバッグの中身もデザインの一部になってしまいそう。中里さんのユニークなアイディアが垣間見えます。

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そして、もう一つご紹介したのがこちらのアクセサリーです。
前回の記事でもご紹介したように、日本の最先端技術をファッションに取り入れることを一つの特徴、そして課題にしている中里さん。テクノロジーの未知なる可能性を追究しながら、耐久性、機能性、そして装飾性を兼ね備えた、日常的に身につけられるファッションアイテムの開発を目指しています。
そんなテーマの下、新たに生まれたのが3Dプリンタを使ったリングです。デザインモチーフになっているのは人間の筋肉繊維。細い線が筋肉繊維を表現しており、まるで体内を覗いているかのようなデザインになっています。人工的な手法と素材で、人間の体の一部を表現するという斬新なアイディアをぜひ間近でご覧ください。

新しい制作のプロセス、ビジネスの在り方を視野に入れながら、衣服に対する人々の価値観に変化をもたらそうと試みる中里さんは、もはや次元を超えたファッションデザイナーと言えるのではないでしょうか。デザイン一つ一つに未来を見据えたメッセージが込められているファッションの世界を、覗いてみませんか?

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<販売中の商品>
●トートバッグ
●リュック
●クラッチバッグ
●キーホルダー
●リング
●ピアス・イヤリング
●バングル