お茶所、牧之原で育まれたカネジュウ農園の日本茶(お取り扱い終了)
近頃は雑貨屋でも食品の取扱をよく目にする。その中でコーヒーとコーヒー関連の器具の取扱は非常に多い印象だ。カフェと雑貨屋そして本屋が一体化しているお店が増えてきていることも要因だろう。そんな中で先日見つけた新たな商品がこちら。
コーヒーでも紅茶でもない。日本茶である。上記で述べた最近の流行からか選択肢として見落としていた部分が正直あった。だが実際にこの商品を見た時、日本茶のイメージが少し変わった。
これらは日本一のお茶所、静岡県牧之原市にあるカネジュウ農園株式会社の日本茶。
オシャレなパッケージがまずとても目を引いた。日本茶=和というイメージがまず当然浮かぶ訳だが、パッと見大きく目立つのは横文字(英語)。昨今の海外からの旅行客にも対応できるデザインであるが、筆者のように日本人にとってもそれはオシャレに感じられ、どこか古風で庶民的なイメージがある日本茶の認識を改めさせられた。
勿論、デザインだけを推すわけではない。当然一番に大事なのは味と香り。
しかし、それこそ言うに及ばず。創業は1888年。お茶の名産地牧之原の最適な環境と100年以上に渡り積(摘)んできた経験が美味しい茶葉を育て、摘んでから加工までを自社で一貫して行う事で新鮮で香り高い茶葉に仕上げている。
更にその製茶法は決して自社の経験だけに頼ることなく、国内外問わず新たな技術・製法を学びながら独自の製茶法を編み出し、常により美味しく芳醇な茶葉を追求しているのだ。
企業において現状維持は衰退に繋がりかねない側面もある。もっと良い物を、より美味しい茶葉を。常に高みを目指す姿勢があるからこそ、パッケージのデザインを含めて商品そして会社の価値を高めるブランディングが確立し、また筆者のように新たなファンの獲得に繋がっていくのだろう。カネジュウ農園のお茶を通して、日本人として改めて日本茶の美味しさを皆様に知って頂きたいと思う。
今回、当館では5種類の茶葉を用意している。一番人気の煎茶を始め、焙じ茶に玄米茶、
そして注目なのが柚子煎茶とアールグレイだ。
まず柚子煎茶。お茶に馴染みのない人にとっては初めて聞くという方も多いかもしれない。故にぜひ一度味わってみてほしい。
「カネ十(ジュウ)柚子煎茶」は、独自製法によりカフェインを抑えた一番摘みの茶葉と、同じく静岡産のまるごと乾燥させた甘みと風味が詰まった柚子の果皮と果肉、そして高圧乾燥により香りをしっかり閉じ込めたレモングラスをブレンド。普通の日本茶とは違ったアジアンテイストな香りが広がる一品だ。
そしてもう一つがアールグレイ。アールグレイと聞くと紅茶を連想するのが普通だがこれはフレーバー緑茶という種類に分類される、つまり日本茶(緑茶)である。
紅茶と緑茶の違いは乾燥させた茶葉の発酵具合によって決まり、紅茶は発酵させた物、緑茶は加熱処理によって発酵させない物を言うそうだ。またアールグレイは茶葉にベルガモットの香り付けをした物を指す。つまり緑茶にベルガモットの香りを着香した物もまたアールグレイなのである。
「カネ十(ジュウ)アールグレイ」は一番摘みの茶葉にベルガモットから抽出した天然の精油による香り付けに加え、乾燥させた果皮と果肉もブレンドしたカネジュウ農園オリジナルのアールグレイだ。紅茶とはまた違った味わいをぜひご賞味あれ。
パッケージの裏にはそれぞれの茶葉をもっとも美味しく味わえる淹れ方が記載されている。
お好きな茶葉をぜひご家庭で存分に堪能していただきたい。