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ロバート・サブダ 魔法のしかけ絵本

本屋さんに行くと、今や数えきれない種類を目にすることのできる「しかけ絵本」。
紙を巧みに操ることで立体的なしかけがとびだす絵本は、しかけ絵本の中でも典型であると言えます。
そんなしかけ絵本の世界で、「紙の魔術師」と呼ばれている人を知っていますか?

ロバート・サブダは、その精巧かつ繊細で美しい絵本のしかけから「紙の魔術師」と呼ばれ、世界中に多くのファンをもつアメリカの絵本作家です。
当ショップでも、彼のデザインによるしかけ絵本を複数タイトル扱っており、とくにお子様へのプレゼントとして、人気商品の一つとなっています。

色鮮やかな表紙、手に取るとずっしりとした厚みと重みが心地よい…子どもにとって
それは本というより、宝箱のような感覚に近いかも知れません。
今回は彼の代表作である『不思議の国のアリス』の内容をすこしだけご紹介します。

ロバート・サブダ_魔法のしかけ絵本_3

『不思議の国のアリス』と言えば、主人公アリスがうさぎを追いかけるうち不思議の国へと迷い込み、大冒険をするというお話。アリスは途中クッキーを食べて体が巨大化したり、はたまた首が伸びてしまったり…。アリスを怪しく導くチシャ猫や、トランプの兵隊を引き連れたハートの女王など、夢のような空想に満ちた世界観が魅力です。
物語の冒頭、一ページ目。おかしなうさぎを夢中で追いかけるアリス。物語に沿って小さな穴から中を覗き込むと…アリスがまるで万華鏡のような、不思議の国へと続く深い穴に落ちてゆくのが、巧みなしかけによって表現されています。
様々な冒険をするアリス。最終ページ、クライマックスではハートの女王に追いかけられ、宙を舞う無数のトランプがアリスを取り囲みます。
立体的かつ躍動感にあふれたこのシーンは、本のページからとびだしてくるものとは思えない、まさに魔法のようなしかけです。

大人でも目をみはるほどのダイナミックかつ、繊細で躍動感あふれるしかけの数々。
子どもたちが、小さな手の中でこの絵本を広げるとき、空想の物語の世界が目の前に立体的になって現れた時、それはどんなに驚くだろうと想像してしまいます。
それはサブダの子供時代の体験とも重なります。
彼がはじめてしかけ絵本に出あったのは8歳のとき、歯医者さんの待合いだったそうです。
そのときの感動が忘れられず、なんと自分で見よう見まねでしかけ絵本を作ってしまったのだといいます。しかけ絵本の魅力にとりつかれた彼は、いつしか「紙の魔術師」と呼ばれるほど、世界で最も有名なしかけ絵本作家となりました。

物語を楽しむための絵本としてだけでなく、この本を贈る(自分用でももちろんOK!)ということは、ページを開いた時のまるで魔法がおこるような驚きや感動、そういった体験までも贈ることができるということなのだと思います。
少年時代、はじめてしかけ絵本と出あったサブダ自身がそうであったように。

当ショップではご紹介した『不思議の国のアリス』の他に、『リトル・マーメイド』や
恐竜たちが迫力いっぱいにとびだす一冊『恐竜時代』などをご用意しています。
『恐竜時代』を除く二冊は、英語版も併せて取り扱っています。こちらはお好きなページを開いてインテリアとして楽しむのもおすすめです。
店頭にはサンプルもご用意。ぜひ一度、サブダの魔法のしかけ絵本の世界に触れてみてください。

ロバート・サブダ_魔法のしかけ絵本_4
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