足立明里展

7月5日(水)よりChallenge Wall第9弾「足立明里展」がスタートいたしました。
本日は、こちらのご紹介です。

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作家である足立明里さんが描く一目見ただけで心がほっと温かくなるような作品の数々。優しい淡い色調で描かれ、細かいディテールにまで可愛らしさが詰め込まれたメルヘンな世界が広がります。

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「つながる、繋がっていく、つなぐ」
これは、足立さんが制作時に常に意識しているテーマです。
シロクマにペンギン、ライオン、キリンと様々な動物を通して、人間が感じる楽しさ、喜び、辛さ、苦しさなどの感情やヒューマニズムを表現している足立さん。作品一点一点には詩がついており、日常生活で足立さん自身が感じた気持ちや思いが元になっています。しかし、その感情はきっと足立さんだけのものではないはず。自分自身と向き合い、様々な人間関係を構築してゆく中で、誰もが感じたことのある、表現してあげられないまま心の奥底に溜まった感情が、この数行の詩に映し出されています。愛らしいだけではない、物思いにふけるような、どこか儚げで何かを物語っている動物たちの表情が詩と共に心に染み渡ります。

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作品中に度々描かれる“リボン”には、自分だけではどうにもならない事も、周りの環境や人に助けてもらうことで乗り越えることができる、そんなメッセージが込められています。そのリボンを、頬をピンクに赤らめたシロクマ2匹がくわえているこちらの作品。「紡いでいくいのち」と題された50号のこの大作は、東北大震災の被災地である宮城の訪問からインスピレーションを受けて制作されました。温かく迎え入れてくださった優しい人々と身をもって感じた「自然」と「人間界」の共存。現地での貴重な体験が作品の端々に大切に散りばめられています。

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ぜひ、作品、そして詩から伝わる優しさや純粋さを感じ取ってください。そして、自分自身を見つめ、張り詰めた心がふと緩む癒しの時間になれば幸いです。たくさんのご来館、心よりお待ちしております。

詳しい情報はこちらから。

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