滝川英明展

12月14日(水)より、ショップ企画展「KaNAM Challenge Wall」第4弾、「HIDEAKI TAKIGAWA EXHIBITION(滝川英明展)」がスタート致しました。

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作家である滝川さんは岐阜県中津川市にお生まれになり、現在は地元で絵画教室を開きながら、岐阜県や愛知県を中心に個展を開催し、作家として精力的にご活躍されているアーティストです。今回のショップではそんな滝川さんをお招きし、自身の心情風景がテーマになった抽象、具象の作品の数々を出展して頂きました。届いた作品は全部で30点以上。展示を前期・後期と分け、なるべく多くの作品の展示を試みます。

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今回は、展示風景を交えながら、一部の作品のご紹介をさせて頂きます。
まずはこちら。どの作品よりも華やかで豪華な「わらべ」シリーズ。片目を瞑った少女の周りには、赤、黄、青、緑などの鮮やかな色彩で描かれた鳥や花、虹。優しく微笑んでいる「わらべ」は、見ているものを不思議と幸せな気持ちにさせてくれます。
この「わらべ」シリーズですが、30年以上前から描き続けており、滝川さんのライフワークの一部となっている作品です。また、過去に「わらべ」シリーズの作品で大きな賞を得たこともあり、滝川さんにとって転機となった作品であり、思い出が詰まった存在でもあるのです。画面に描かれた少女たちは滝川さんのスターティングポイントと言っても過言ではないのかもしれません。

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「わらべ」で培った技法や表現方法を、後の作品制作に生かしながら技術を磨いていった滝川さん。これまで生きてきた中で感じたことや、ご自身の経験などの心情風景をテーマに、具象、抽象問わず制作を続けてきました。
今回のチラシの表紙にもなったこの作品、「ラビリンス・ブルー」。元々滝川さんが好きだったコバルトブルーに焦点をあてて、5、6年ほど前に制作された「青のシリーズ」の一つです。作品から発見できる表現方法は多岐に渡り、追究に追究を重ねた長年の技術が画面に埋め込まれているかのようです。常に進化するご自身のテクニックにより、言葉では表しきれない心の風景が表現された作品たちは、滝川さんにとってはまるで子供のような存在なのかもしれませんね。

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アーティストとして制作を進める一方で、初心者から上級者まで、誰もが楽しく参加できる絵画教室の先生としてもご活躍されています。公募展やコンクールなどで優秀な成績を残した生徒さんも数多くいらっしゃるとか。きっと滝川さんの支えが大きな力になっていることでしょう。
また、「子供が描く純粋な絵に敵うものはない」とおっしゃる滝川さん。常に楽しい絵を描くことも大切にしながら、何にもとらわれない自由な発想と創造力で描かれた、純粋さのある絵画を目標としているようです。
この機会にぜひ、滝川さんの幅広い表現を間近でご覧ください。

今回の展示は来年2月13日(月)までの開催です。軽井沢にお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。

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