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【MUSEUM】「自然と対話する 花田和治の世界」展のご紹介 展示室5

開催中の企画展「自然と対話する 花田和治の世界」展を展示室ごとにご紹介します。

展示室5 アトリエの窓から広がる無限の世界

花田の文章にあるように、彼のアトリエには小さな窓がありました。この窓から芸術家は様々な空想を巡らして行きました。

残されたいくつかの作品を見ると、この小さな窓が無限の世界に通ずる入口となり、そこを通じて多様な世界が展開されて行き、それらが様々な作品となって、見ている私たちの空想を膨らましていくように感じます。

 

《クロッカスの花咲く住宅地》《開かれた窓》

花田のアトリエを出ると小さな庭があり、そこで草花を育てていました。本作はそういった花田の楽しみを表現したものです。

様々な色彩の四角形で構成された作品は初期から続いている花田の代表的なシリーズで、この時期にも窓や庭など身近な風景をこのスタイルで制作していきます。

《開かれた窓》という作品を見ると、初期のフラットな色面で筆触を残さない厳格なスタイルから、画面には筆触なども現れ、もう少しラフで余裕のある表現に変化しています。

花田和治「クロッカスの花咲く住宅地」(上段)「開かれた窓」(下段)いずれも1993年

シルクスクリーン・紙 22.4×18.0cm、 油彩・キャンバス 65.4×130.5㎝

 

 

《窓に》

この作品の展示に際し、遺族に確認したところ、当初は作品を所有されていた方の自宅が火事になり焼失してしまったという回答がありました。

その後、所有者の方に連絡していただいたところ、作品が残っているという事がわかりました。

火事で多くの家財や蔵書が焼失した中で、本作品は持ちだされ奇跡的に消失を免れたというドラマがあります。

作品はいつもの抽象的な表現ではなく実際の窓を忠実に描いていたことが写真と対比するとわかります。窓の外には鳥が飛んでおり、のどかな風景の中、遠くを見つめている作家の思いが鳥に託されているような気がします。

所有者の方からは「絵の中の鳥が動いて見える」というコメントがありました。

《窓に》(2003-2005)油彩・キャンバス、72.8×60.0 ㎝、花田のアトリエの窓の写真とともに

 

 

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〇「花田和治の世界」展を360°カメラで撮影しました!
花田和治の世界「自然と対話する」展 360°Gallery

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花田和治の世界「自然と対話する」