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【MUSEUM】「自然と対話する 花田和治の世界」展のご紹介 展示室4

開催中の企画展「自然と対話する 花田和治の世界」展を展示室ごとにご紹介します。

展示室4 自然を再構成する

花田は自然の風景を元に多くの作品を制作してきました。初期の写実的な作風は変化して、大型のシンプルで美しい作品として完成に向かいます。

風景を題材とした花田の作品は、頭の中にある空想のイメージを絵画にするという事ではなく、実際に目で見たリアルな風景を独自に再構成して仕上げたものです。

こちらの展示室では、完成した作品に合わせて、その元となった下絵、デッサン、アイデアスケッチ、写真などを展示しています。

花田が見た風景は緻密に計算、構成され、下絵はコンパスや定規で制作されており、自然の有機的なイメージは幾何学的にとらえられ数学的に再構成されています。この過程を見ると、花田は感覚やイメージで作品を作るのではなく、理知的に構成や配色を考えて制作していたアーティストであることが解ります。

 

《三角山の近く》(SKY-2)

三角山は札幌西区の山の手にある標高300メートルほどの地元の人々に親しまれている山です。登山も愛した花田は、住んでいた札幌から20~30分ほど郊外へ行くと広がる山々を幾度となく描いています。黄緑色に塗られた三角の二つの山、青い空とのコントラストが印象的な作品です。

《三角山の近く》(SKY-2) 1988年(昭和63年)102.0×345.0㎝ 油彩・キャンバス

 

 

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展示室1
展示室2
展示室3
展示室5
展示室6

 
 

〇「花田和治の世界」展を360°カメラで撮影しました!
花田和治の世界「自然と対話する」展 360°Gallery

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花田和治の世界「自然と対話する」