【MUSEUM】花田和治の世界「自然と対話する」展 会期延長のお知らせ
開催中の 花田和治の世界「自然と対話する」展ですが、都合により会期延長が決定しました。
7月18日(日)まで開催しておりますので、ぜひご覧ください。
花田和治の世界「自然と対話する」
今年当館で3月まで開催した「花田和治の世界」展の続編として、前回紹介しきれなかった未公開作品やデッサンに加え、写真や関連資料なども併せて展示します。
今回は“自然との対話”という観点から、作家が実際の風景を見てどのように作品を制作していったのか、制作にかける思いや考え方、過程、興味をもった様々なモチーフなど、花田作品の創造性をより深く掘り下げて紹介しています。

【6/15、6/16中止のお知らせ】風通る白樺と苔の森 チャペルの見学ツアー
ご好評いただいている「風通る白樺と苔の森 チャペルの見学ツアー」ですが、作業のため6月15日(火)、6月16日(水)は見学を中止いたします。
大変申し訳ございませんが、ご理解ご協力よろしくお願いいたします。
【風通る白樺と苔の森 チャペルの見学ツアー】
軽井沢ニューアートミュージアムでは、「国立競技場」や「高輪ゲートウェイ駅」などで話題の世界で活躍する建築家、隈研吾が設計したガラス張りのチャペルの見学ツアーを毎日2回、
限定10名で始めます。普段は近くで見ることができませんが、ツアー参加者は写真撮影も可能です。

時 期:毎日2回 午前11時30分~/午後3時~ 各回15分程度
人 数:限定10名(先着順・定員に達し次第締め切り)
参加費:チャペル見学のみ…300円
※2階企画展チケットをお持ちの方は無料
※見学料は苔や建物のメンテナンス料として使わせていただきます
【MUSEUM】「自然と対話する 花田和治の世界」展のご紹介 展示室6
開催中の企画展「自然と対話する 花田和治の世界」展を展示室ごとにご紹介します。
展示室6 ユーモアとポエジー
花田の幾何学的でクールともいえる作風は晩年になると少しずつ変化して行きます。
今までは、目で見える風景や人物、物質などを独自のカラフルでシンプルなスタイルとして再構成していましたが、2000年代になると、郷愁、ロマン、詩情、ユーモアを感じさせる作品群が制作されます。
作家としての終盤に、思い出と愛情に満ちた作品が多く制作されたことは非常に素晴らしいことで、この時代の作品は花田芸術の到達点として長く記憶されるものであると言えるのではないでしょうか。

《映美のFANTASY》
深い青にふわりと浮かぶ水色の不思議な形。この作品は窓からみた冬の夜空をモチーフに描かれました。当時、花田と一緒に住んでいた4歳の孫の映美には、月に照らされた雲の形が「逆さまになったゾウ」のようにみえたそうです。花田はそんな孫との心温まるやりとりをユーモアあふれる絵画にしました。窓の桟は画面左の黒い縁取りに、星は赤や青色の粒、月は白い半円となって、絵画という窓の向こうに空想の世界が広がります。

花田和治「映美のFANTASY」2005年 油彩・キャンバス 112.1×162.1cm
〇 他の展示室はこちらから↓↓↓
展示室1
展示室2
展示室3
展示室4
展示室5
〇「花田和治の世界」展を360°カメラで撮影しました!
花田和治の世界「自然と対話する」展 360°Gallery
〇 展覧会情報はこちら
花田和治の世界「自然と対話する」
【MUSEUM】「自然と対話する 花田和治の世界」展のご紹介 展示室4
開催中の企画展「自然と対話する 花田和治の世界」展を展示室ごとにご紹介します。
展示室4 自然を再構成する
花田は自然の風景を元に多くの作品を制作してきました。初期の写実的な作風は変化して、大型のシンプルで美しい作品として完成に向かいます。
風景を題材とした花田の作品は、頭の中にある空想のイメージを絵画にするという事ではなく、実際に目で見たリアルな風景を独自に再構成して仕上げたものです。
こちらの展示室では、完成した作品に合わせて、その元となった下絵、デッサン、アイデアスケッチ、写真などを展示しています。
花田が見た風景は緻密に計算、構成され、下絵はコンパスや定規で制作されており、自然の有機的なイメージは幾何学的にとらえられ数学的に再構成されています。この過程を見ると、花田は感覚やイメージで作品を作るのではなく、理知的に構成や配色を考えて制作していたアーティストであることが解ります。

《三角山の近く》(SKY-2)
三角山は札幌西区の山の手にある標高300メートルほどの地元の人々に親しまれている山です。登山も愛した花田は、住んでいた札幌から20~30分ほど郊外へ行くと広がる山々を幾度となく描いています。黄緑色に塗られた三角の二つの山、青い空とのコントラストが印象的な作品です。

《三角山の近く》(SKY-2) 1988年(昭和63年)102.0×345.0㎝ 油彩・キャンバス
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展示室1
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〇「花田和治の世界」展を360°カメラで撮影しました!
花田和治の世界「自然と対話する」展 360°Gallery
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花田和治の世界「自然と対話する」
【MUSEUM】「自然と対話する 花田和治の世界」展のご紹介 展示室3
開催中の企画展「自然と対話する 花田和治の世界」展を展示室ごとにご紹介します。
展示室3 人物・家族・風景
花田は生涯北海道の自然を愛し、多くの風景を作品のモチーフとして制作をしたアーティストですが、同時に学生時代の友人、美術講師として教えた生徒、北海道で抽象絵画を推進した同志と言える芸術家の友人や作品のファンなど沢山の人との出会いや、家族と過ごした日々、風景の中の人物などを題材に各時代で興味深い様々な作品を制作しました。
この展示室では、花田の子供時代から晩年までの各時代における人物表現や身近な町の風景を描いた作品、文学表現などについて様々な資料も含めて展示して、作家の内面に迫ります。


《地下鉄にて》
花田が描いた多くの人物画の中では最大の作品。
札幌は雪国のため、冬でも移動に困らない地下鉄が発達していますが、そんな地下鉄の扉が空いて女性が降り立った情景が表現されています。
描かれた女性の髪型からモデルは長女の千春さんかもしれません。

花田和治「地下鉄にて」1991年 木炭・膠・アクリル絵具・油彩・生地キャンバス 193.9×130.3cm
《人生》 サンドアートアニメーション SILT
このアニメーションは花田の人生を砂絵のサンドアートアニメで表現したもので、いくつかの人生のエピソードが短い時間に要約されています。
このアニメーションはサンドアート集団「SILT」の代表 船本恵太が花田の作品に共感し、その人生を自分なりの解釈で構築したもので、カラフルな花田作品をあえてモノクロームで表現することで、郷愁に満ちた美しい世界が展開されています。

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展示室6
〇「花田和治の世界」展を360°カメラで撮影しました!
花田和治の世界「自然と対話する」展 360°Gallery
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