<作家Q & A>
Q1:アーティストを志したキッカケ
A1:
・北京、NYでのマイノリティ(日本人)体験。意見が通らない少数派としての体験を通して、外見で人を判断することの愚かさや理解することの難しさ、それを乗り越えた先にあるよい出会いなどを表せたらよいなと思ったのがきっかけです。
・家族構成や住む場所が変わっても続けられる仕事と思いました。
Q2:制作のテーマ
A2:分かりあっているようで、お互い実はこんな風にみたりみられたりしているのでは?
愛する人のその笑顔はほんもの?こころの中で考えているほんとうの顔は分からない?
逆に、怖いと思っていたとなりの人は、実はとても優しいのかも?
こんな顔でもこんな人でも関係ない、わたしはこの人が好きなのだ。
等々、社会に生きているかぎり永遠に終わらない人間同士のかかわりを、動物のあたまをかぶった人たちに投影して、外見でものごとや人を判断しがちな自分と重ねあわせ面白がったり恥ずかしく感じたりしていただけたら、と考えております。
Q3:主として動物をモチーフにしている理由
A3:動物というよりも、コラージュの対象として切り取ったときに、物語ってくれそうな表情をしている生き物のモチーフを選んでいます。
Q4:特に好きな動物(モチーフ)とその理由
A4:ネコと鳥。
ネコはそれだけで実に人間らしい表情を画面に表してくれているような気がします。
鳥は動物ではありませんが、無表情で何を考えているか分からない風貌が、逆にモノ言う感じをよく出してくれます。
Q5:作品の技法と、制作過程について(完成までのおおよその流れ)
A5:ボードを用意→場面を想定→動物の顔を選びボードに貼る→それにあわせて身体をつけていく→彩色
Q6:制作で気をつけている事(技法に絡めた部分や、個人的に心がけていること)
A6:
・配色
・最近は日本とアジアでの展示が多くこまやかな見た目を重視するお客様が多いようなので、細部に丁寧な筆遣いを心掛けております。
Q7:作品解説(作品全体を通して見た特徴、ポイントの解説)
A7:生き物の頭をかぶって(=社会的な風を装って)毎日生きている人間たちの様子、それに人間同士の関わり合い、グループを描いております。
Q8:軽井沢という場所に対してのイメージ
A8:住みたい場所。懐かしい場所。文化の発信地。
Q9:今後の展望について
A9:今は自由な時間がなかなかとれないので、子どもが大きくなったら、制作時間と作品点数をもっと増やしていければと思っています。
<企画展情報>
タイトル:「ANIMAL MUSEUM~Challenge Wall in Summer2016~」
会 期:2016年7月13日(水)~9月5日(月)
会 場:ミュージアムショップ(入場無料)
休 館 日:火曜(火曜が祝日の場合は翌月休館。また8月無休)
開館時間:7月-9月:10時~18時(10月以降の開館時間は美術館TOPページよりご確認ください)
※「ANIMALMUSEUM」最終日は15時まで
<出展作家>
かわむらともみ、ささおかはなえ、タケダヒロキ、HUIT、NiJi$uKe、
yosico、11月の森
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