名坂有子(1938―)

YUKO_NASAKA

名坂は具体の全盛期である60年代から現在まで、一貫して同心円のレリーフ状の作品を制作し続けてきました。
回転板と樹脂を用いて描画した同心円のモチーフの反復と集積は、「無限の空間表現」を可能としています。
鑑賞者は壁全体を覆い尽くすかのような名坂作品に、どこまでも広がる絵画空間を発見します。
本展では具体時代から最新作まで約30点の作品がそろい、色鮮やかな空間を演出しています。