私の絵画は、東洋の「山水画」の精神と、現代哲学の概念(仏のジル・ドゥルーズ)を独自の感性で結びつけたものです。
私は、目の前の景色をそのまま描くのではなく、自身の感覚を抽象的な形や色へと作り変えて表現しています。
作品の中で目を引く、鮮やかな赤と緑のぶつかり合いは、単なる感情の爆発ではありません。
それは生命の躍動を象徴するものであり、力強い筆跡や重なり合う形によって、画面の中に心地よいリズム(リトルネル)を生み出しています。
私にとって「山」とは、単なる風景ではありません。山という形を一度解体し、色や線の単位へと置き換えることで、目に見える風景を超えた「精神的な風景」を描き出そうとしています。一点一点の色や線は、すべて私が込めた意味の断片なのです。
一見すると何を描いているのか分からない抽象的な模様も、実は夜明けや夕暮れの光、山や海の響きといった、生命の本質を凝縮したものです。混沌と秩序のあいだで揺れ動く色彩の世界を通じて、絵画が哲学的な思考へと変わる瞬間をぜひ体感してください。
