北京の中央美術学院で版画を学び、現在は同校で教鞭を執るジャン・ミャオは、現代木版画の新たな可能性を切り拓くアーティストです。
彼女の制作スタイルは極めて独特です。まずキャンバスに20層以上もの色彩を丹念に塗り重ね、その日の光や風、空気感に導かれるように、彫刻刀で一層ずつ削り出していきます。平面的な版画の枠を超え、時間と色彩が重なり合う「三次元の宇宙」を創り出しているのです。
東洋哲学や修行にも通じる彼女の創作は、自身の内面を見つめ、生命の神秘や自然の循環を探求するプロセスでもあります。描かれているのが風景であれ、抽象的な形であれ、その作品には時間と空間の広がり、そして力強い生命のエネルギーが宿っています。
色と彫り跡が織りなす、深く鮮やかな精神世界をぜひ間近でご覧ください。
