第4展示室では4人のアーティストたちの作った物語を辿る旅にお誘いします。遠い国での出来事や歴史的な事実、メルヘンの世界、未来の宇宙の話や不思議な物語など様々に展開するストーリーをお楽しみください。
タカノ綾は宇宙や未来などSF的な物語をベースにした漫画や絵画を描き、日常と宇宙が交錯する不思議な世界やストーリーを展開しています。タカノは絵画作品制作と並行してたくさんの物語を作っており、ここでは発表された書籍を中心にいくつかの物語を展示します。
小林エリカは、放射能の歴史を辿った漫画「光の子ども」を制作しています。今回の展示では同書の海外版発行を記念して、出版物とその原画である絵画作品、関連する映像という複数の媒体による構成でその世界観をご体験いただきます。
フランスの作家ニコラ・ビュフは、ヨーロッパ中世やルネサンスの歴史をもとに作られたメルヘンの中に登場するモチーフで構成した独自の物語を作り、これを絵画や彫刻作品などを使って独自の作品として表現しています。本展示ではその中の代表作品を展示して物語の片鱗をうかがっていただきます。
毛塚了一郎は音楽をテーマにした連作漫画作品「音盤紀行」を発表しています。その中の一つのエピソード「ラナのいる町にて」は、政治と表現の自由という問題を取り上げていて、それは現代社会においても無視できないものとして考えさせられます。
