それまでサーフィンの練習用のツールとして用いられたスケートボード。
サーファーが荒れた海面や自然の高波を乗りこなすように、スケートボーダーはコンクリートを猛スピードで滑走し、傾斜や人工的な障害物をロケットのように飛び越える技を次々と編み出す事によって劇的な進化を遂げました。
海のない地域でもできるスケートボードは若者を中心にストリートカルチャーやアート、音楽と融合し瞬く間に全米、そして全世界でブームになりさらなる発展を遂げます。
今回「つながる・ひろがる」というテーマにおいて、主役であるボードではなくTシャツに軸を置いて展示致しました。
現在のスケートカルチャーに少しでも触れた事がある人ならば、誰しもが一度は聞いた事があるようなブランドや作品の多くが1980年代スケートボード黄金期と呼ばれたこの時代に誕生しています。近年ヴィンテージTシャツ・ブームと呼ばれ注目が集まるなか、あえて当時の貴重なTシャツを見ていただく事によって来場された方たちがカルチャーに触れ「つながる・ひろがる」ことになれば幸いです。
H-KING
こちら、当美術館、松橋館長とH-KINGさんの対談がご覧いただけます。