ロナルド・ヴェンチューラ《ボブロ》2018年についてご紹介します。
作家本人の飼い犬からインスピレーションをえて制作された彫刻作品「ボブロ」。
この作品は高さが3メートル以上あり、目は七色で、金色の首輪に、金色の骨を携えています。
美術館の守り神、もしくは門番のような姿で会場の入り口に鎮座しています。
もし、この作品に大仏や狛犬、お地蔵様にあるような神々しさ、
ありがたみと同等の何かを感じるとしたら、それはアートがいかなる時代もポップで粋でありながら、
崇める対象となり、それが人間にとっては必要不可欠であること、
そしてこの作品においてはそういったアートの無限の可能性を、サイズ感と
愛嬌や親しみやすさから示しています。
≪ボブロ≫ 2018年 ガラス繊維、樹脂、アクリル、金箔 317.5×165.1×137.2cm