短歌のワークショップを行いました
前日の夜の雨も止み、ほんのり涼しい9月23日(土)。
短歌ワークショップを行いました。
ミュージアムの吹き抜けに設けた席で、はじめに「現代短歌」について聞いていただきます。
ごく簡単なポイントだけでも「え、そうなの」「あ、そういうこと…」と意外そうな、驚いたような表情が見えます。
いよいよ見学して、歌を作る時間。
ワークショップはライブのようなもので、最初に思っていたことやイメージが、途中から思いがけない方向に変わることもよくあります。
それぞれ見つけられた言葉を元に、作品ができました。
森の中硝子は素敵電柱は無粋に思うなぜなんだろう N.H様
秋はじめ風もガラスもひんやりと私の肌と心に迫る N.H様
真直に白樺を走るアリ一匹苔の庭から今、空へ発つ Y.K様
散策す白樺囲むうたう森ささやかな風を深呼吸 E.M様
列席者のように立ち待つ白樺にささやきながら風のみ通る R.M様
十字架のないガラス箱中心に苔の臭い乗せ風のみ通る R.M様
お月様のような灯集めたり森のお家の宴会の前 E.M様
白樺は天へと伸びて風つかみ放した時に霧雨の降る E.M様
時々いただくお問い合わせに、「まったく歌を作ったことがないのですが」というものがあります。
これまで参加された方々も、初回はほとんどがそうです。
「短歌はいつでもどこでもよめるもの。楽な気持ちで参加していただきたいですね。どなたでもお待ちしています」(講師:山内さん)
次回は11月12日(日)に開催します。
(今年の短歌ワークショップの最終回です)
※作品の引用、転載はご遠慮ください