お知らせ

軽井沢中学校の3年生全クラスが鑑賞授業で来館されました!

秋らしい晴天の続く10月30日と31日。軽井沢町の唯一の中学校である軽井沢中学校が美術科の鑑賞授業のために2日にわたり来館しました。
現在開催中の「今、世界で評価され続けているアジア人作家 第3回 後期」それから1階ギャラリーの「やくもたろうの世界」、その他チャペルなども含め1時間半過ごされました。

配布されたワークシートには「私のお気に入り」を二つ選ぶ項目と注目した理由、それから「遠慮したい(好きではない)アート」とその理由などを記入する欄があり、時間内にそれを全て埋めるのがこの授業のミッションでした。
美術館に来たのが初めての人からすでに当館にも来たことのある人、ワークショップの手伝いにボランティアで来ていた生徒さん、それから一年前に職業体験で来た生徒さんまで様々でした。 今井俊満さんの《HIROSHIMA》(1997)を私のお気に入りに選んだ生徒さんは「見れば見るほどこの作品は恐ろしい、背景の骸骨が黒くぬりつぶされている!」、堂本尚郎さんの《臨界》(1992)を見て「この四角い模様を描くのに円を描くことで立体感が生まれている」など、鋭い指摘も多々ありました。
お気にいりの作品を遠慮したい作品に選ぶ人、逆に遠慮したい作品をお気に入りに選ぶ人が目立ち「好き」・「嫌い」という感情は表裏一体であるなと感じました。

さて、この鑑賞授業の成果は彼らの未来にどのような記憶の光となっていくのでしょう。今後が楽しみです。


授業冒頭は学芸員から、施設と展覧会概要、見どころの説明を受けました。


婁正綱(ロウ・セイコウ)の展示室の入り口に展覧会チラシでも使われている作品があります。


作品をじっくり観察。彼らの観察力からの発言はこちらがハッと驚かされることも。


バンケットルームにて婁正綱(ロウ・セイコウ)のカラフルな作品を前に記念撮影。(上)草間彌生さんの展示室、やはり人気です。(下)


ジャン=ミシェル・オトニエル《kokoro no mon》の紅白の二連のハートの前で、背後には隈研吾建築のガラスのチャペルが見えます。


ブックカフェ(上)やミュージアムショップ(下)は中学生にとっても居心地のいい空間ですね。

なお、鑑賞授業、課外授業等、学校・教育施設等の団体は積極的に受け入れておりますので、お気軽にご相談ください。