概要
この度、ギャラリーコレクション「ミズテツオ」展を開催いたします。
ミズテツオは1944年東京都生まれ。2025年1月30日に逝去いたしました。
ミズは、船舶間のコミュニケーションに不可欠な"国際信号旗"を絵画世界へと取り込み、独自の美学と詩情を確立しました。1980年代から1990年代にかけて欧州で高い評価を受け、各地で展覧会を開催しました。代表的な展覧会としては「ピカソ・ダリ・シャガール・ミズ」展(1989年、バルセロナ)、「ダリ・ミズ」展(1990年、ボーヌ)などが挙げられます。
また、サンタ・アンナ教会のステンドグラス制作を依頼されるなど、国際的に活躍しました。
本展では、ミズテツオの代表作「フラッグ」シリーズを焦点に絞り、抽象の域における抒情性と、船旗のモチーフが織り成す独特の世界を紹介します。作品の絵肌はマットで落ち着きがあり、日本の浮世絵・花札の趣味を想起させる日本文化固有の含蓄を感じさせます。曲線と色彩のインスピレーションは、万国旗が風に揺れる情景から着想を得ています。さらに、師と仰いだモディリアーニや竹久夢二の影響を感じさせる哀愁も、ミズの表現の核として息づいています。
本展は、晩年に制作された作品を中心に展覧いたします。多感で情緒豊かな作風に触れる時間をどうぞお過ごしください。
ミズテツオは1944年東京都生まれ。2025年1月30日に逝去いたしました。
ミズは、船舶間のコミュニケーションに不可欠な"国際信号旗"を絵画世界へと取り込み、独自の美学と詩情を確立しました。1980年代から1990年代にかけて欧州で高い評価を受け、各地で展覧会を開催しました。代表的な展覧会としては「ピカソ・ダリ・シャガール・ミズ」展(1989年、バルセロナ)、「ダリ・ミズ」展(1990年、ボーヌ)などが挙げられます。
また、サンタ・アンナ教会のステンドグラス制作を依頼されるなど、国際的に活躍しました。
本展では、ミズテツオの代表作「フラッグ」シリーズを焦点に絞り、抽象の域における抒情性と、船旗のモチーフが織り成す独特の世界を紹介します。作品の絵肌はマットで落ち着きがあり、日本の浮世絵・花札の趣味を想起させる日本文化固有の含蓄を感じさせます。曲線と色彩のインスピレーションは、万国旗が風に揺れる情景から着想を得ています。さらに、師と仰いだモディリアーニや竹久夢二の影響を感じさせる哀愁も、ミズの表現の核として息づいています。
本展は、晩年に制作された作品を中心に展覧いたします。多感で情緒豊かな作風に触れる時間をどうぞお過ごしください。
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企画・主催
WHITESTONE Karuizawa
アーティスト情報
ミズ テツオ
海上における船舶間の通信に用いられる「国際信号旗」を組み合わせてタイトルをデザインしてゆくフラッグ・シリーズにより、1980年代に一躍脚光を浴びる。イタリアやフランス、スペインに長く居住し、各地で展示を行う。1987年ローマ近郊アンツィオのコンクールに招聘出品し特別賞を受賞、サンタ・アンナ教会のステンドグラス制作を依頼される。「ピカソ・ダリ・シャガール・ミズ」展(1989年:バルセロナ)、「ダリ・ミズ」展(1990年:ボーヌ・フランス)など、いかにミズが欧州の画壇で高い評価を得ていたかがわかる。極細のラインに仕切られるマットで量感のある絵肌は、現代の抽象でありながら浮世絵との類似を指摘されることもある。Art Basel(スイス)、FIAC(パリ)、Art Rio(ブラジル)などアートフェアにも多数出展。
作品情報
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P.F / 額 カンバス 油彩 / 40.0 × 59.5cm -
JPA / パネル カンバス 油彩 / 72.5 × 60.5cm -
COURE / パネル カンバス 油彩 / 72.7 × 60.6cm -
KAWA 河川 / パネル カンバス 油彩 / 38.0 × 45.0cm