概要
光の中に浮かぶ光景は、——— のものなのか。誰かと見た記憶なのだろうか。
それとも忘れてしまったあの頃の思い出なのか。
あなたはこの輝きに目を奪われたとき、何を思い浮かべますか。
―塩沢かれん
塩沢かれんは、東京造形大学大学院造形研究科美術研究領域を修了したばかりの気鋭のアーティスト。幼少期をオランダで過ごしたという体験が、独特の遠近感や明暗のコントラストとして作品に色濃く反映されている。作品を通して自己の世界観を他者と共有する「コミュニケーション」を拡張するため、幼少期の記憶や日常生活で感じとる感性を大切にする。視覚以外で認識できる世界を表象するため、音や光などの現象を追求することで鑑賞者の五感に語りかけるような表現を模索してきた。
今展のテーマは「人間の記憶や心の奥にある景色の探求」。タイトルである『音の海を超えて』には、視覚を超越した世界を探究することで人々の想像の扉を開きたいという作家の願いが込められている。
人々のあいだに横たわる、意識や認識の「深層のずれ」―それら現実社会を生きる中で看過しがちな小さな心の声を掬い上げ、心を通わせるような作品を産み出してきた塩沢かれん。
彼女が開く新たな想像の扉の向こう側には、鮮やかな光彩と音像が拡がる。ひとつひとつの作品から寄せてくる光の旋律が、鑑賞者ひとりひとりの心と共鳴し合うことを切に願う。
皆様のご来館を心よりお待ち申し上げます。
それとも忘れてしまったあの頃の思い出なのか。
あなたはこの輝きに目を奪われたとき、何を思い浮かべますか。
―塩沢かれん
塩沢かれんは、東京造形大学大学院造形研究科美術研究領域を修了したばかりの気鋭のアーティスト。幼少期をオランダで過ごしたという体験が、独特の遠近感や明暗のコントラストとして作品に色濃く反映されている。作品を通して自己の世界観を他者と共有する「コミュニケーション」を拡張するため、幼少期の記憶や日常生活で感じとる感性を大切にする。視覚以外で認識できる世界を表象するため、音や光などの現象を追求することで鑑賞者の五感に語りかけるような表現を模索してきた。
今展のテーマは「人間の記憶や心の奥にある景色の探求」。タイトルである『音の海を超えて』には、視覚を超越した世界を探究することで人々の想像の扉を開きたいという作家の願いが込められている。
人々のあいだに横たわる、意識や認識の「深層のずれ」―それら現実社会を生きる中で看過しがちな小さな心の声を掬い上げ、心を通わせるような作品を産み出してきた塩沢かれん。
彼女が開く新たな想像の扉の向こう側には、鮮やかな光彩と音像が拡がる。ひとつひとつの作品から寄せてくる光の旋律が、鑑賞者ひとりひとりの心と共鳴し合うことを切に願う。
皆様のご来館を心よりお待ち申し上げます。
アーティスト情報
塩沢かれん
1998年神奈川生まれ。東京造形大学大学院造形研究科美術研究領域 修了。幼少期の数年間をオランダで過ごした塩沢かれんは、作品を媒介としたコミュニケーション領域の拡張を一貫して模索。幼少期の記憶や日々の生活のなかでの感覚を平面に落とし込むほか、視覚以外で認識する世界の表象をめざし、音や光、立体など五感に働きかける表現形態を開拓している。国立新美術館で開催されたアジア創造美術展2018にて、最優秀造形賞受賞。東京都美術館で開催された第48回美術の祭典-東京展-(2022)にて優秀賞受賞。https://www.instagram.com/karenshiozawa/
作家略歴
1998 神奈川県生まれ2020 東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域 卒業
2020 東京展会員
2022 東京造形大学大学院造形研究科美術研究領域 修了
【Awards】
2017 「五美術大学交流展2017」(武蔵野美術大学) アジア想像美術展賞 特別優秀賞
2018 「アジア創造美術展2018」(国立新美術館) 最優秀造形賞
2021 「第47回美術の祭典-東京展-」(東京都美術館) 奨励賞
2022 「第48回美術の祭典-東京展-」(東京都美術館) 優秀賞
【Solo Exhibitions】
2019 「うるう秒の住人」( ギャラリーカノン / 銀座)
2020 「光のオルゴール」(Whitestone Ginza New gallery/銀座)
2022 「星空嘉年華ーGalaxy Carnivalー」(白石畫廊/台湾)
2022 「Residents of leap second −うるう秒の住人−」(GALLERY AND LINKS81/銀座)
【Group Shows】
2020 「さんにんてん」(ギャラリーニイク / 表参道)
2021 「東京展美術協会小品展」(ギャラリーセイコウドウ/銀座)
2021 「ART POINT Selection IV」(GALLERY ART POINT/ 銀座)
2021 「第47回美術の祭典-東京展」(東京都美術館/上野)
2021 「Dimensions」(Whitestone New Gallery/銀座)
2022 「Contrasting Confluences」(Whitestone Gallery Hong Kong / 香港)
2022 「第48回美術の祭典-東京展」(東京都美術館/上野)