概要
雨夜来の軽井沢での初個展には、その名の通り多くの動物が登場する。
古来より動物は何かのメタファーとして描かれることがある。彼女の作品に登場する動物も可愛らしい姿をしているが、それらは預言者、もしくは神や悪魔の化身なのかもしれない。
彼女は人間性について問いかける。
人間に内在する動物性とは? ── 動物を描くのは人間性を追求するための方法である。
雨夜来の世界はいつも動いてどんどん進む。少し目を逸らすとどこかにいってしまう。動物や人間だけでなく、まわりの景色としての道や川、海や空さえも、瞬く間に遠ざかる。
画面に描かれたカラフルで少し不思議な、ディズニーランドのような景色がすべてでは無く、その背後にはもっと遠くにある知らない世界や物語が控えている。
彼女の作品には、物質としての絵画だけではなく、その背後に潜む深い精神世界が描かれていて、それは目でなく心で見える。
一つの物語を読むように時間をかけて向き合うことで、初めて我々の前に現れる。
軽井沢ニューアートミュージアム 館長 松橋英一
古来より動物は何かのメタファーとして描かれることがある。彼女の作品に登場する動物も可愛らしい姿をしているが、それらは預言者、もしくは神や悪魔の化身なのかもしれない。
彼女は人間性について問いかける。
人間に内在する動物性とは? ── 動物を描くのは人間性を追求するための方法である。
雨夜来の世界はいつも動いてどんどん進む。少し目を逸らすとどこかにいってしまう。動物や人間だけでなく、まわりの景色としての道や川、海や空さえも、瞬く間に遠ざかる。
画面に描かれたカラフルで少し不思議な、ディズニーランドのような景色がすべてでは無く、その背後にはもっと遠くにある知らない世界や物語が控えている。
彼女の作品には、物質としての絵画だけではなく、その背後に潜む深い精神世界が描かれていて、それは目でなく心で見える。
一つの物語を読むように時間をかけて向き合うことで、初めて我々の前に現れる。
軽井沢ニューアートミュージアム 館長 松橋英一
作家からのメッセージ
“Human in Animal”
⼈間という存在についてずっと疑問に感じていた。理性的なものを⼈間とするのならば、あまりにも動物的な瞬間に満ち溢れている。
⼈間の中にある動物的なものについて探求し、⼈間性とは何か、⼈間に内在する動物としての本性の存在を問いかける。
⼈間性という概念
⼈間は動物であった。そしていつからか⼈間は⼈間を「⼈間性」という概念でくくるようになった。
⼈間性とはどこから来たのだろう。姿かたちを変え幾時代も我々の前に⽴ちはだかる難問のようである。我々が考える⼈間性とは何か。「⼈間性」という概念によって⾃らも分類し評価する。
動物のなかの⼈間
我々はあまりにも⻑い間「⼈間性」から⼈間を⾒てきた、これからは動物から⾒る番だ。
肯定的な⽬線で以て「動物性」を受け⽌める。従来の⼈間像からの開放とともに真の⼈間像を模索する挑戦である。
雨夜来
⼈間という存在についてずっと疑問に感じていた。理性的なものを⼈間とするのならば、あまりにも動物的な瞬間に満ち溢れている。
⼈間の中にある動物的なものについて探求し、⼈間性とは何か、⼈間に内在する動物としての本性の存在を問いかける。
⼈間性という概念
⼈間は動物であった。そしていつからか⼈間は⼈間を「⼈間性」という概念でくくるようになった。
⼈間性とはどこから来たのだろう。姿かたちを変え幾時代も我々の前に⽴ちはだかる難問のようである。我々が考える⼈間性とは何か。「⼈間性」という概念によって⾃らも分類し評価する。
動物のなかの⼈間
我々はあまりにも⻑い間「⼈間性」から⼈間を⾒てきた、これからは動物から⾒る番だ。
肯定的な⽬線で以て「動物性」を受け⽌める。従来の⼈間像からの開放とともに真の⼈間像を模索する挑戦である。
雨夜来
アーティスト情報
雨夜来
1999年生まれ。2021年現在、中央美術学院(北京)に在籍。若干21歳ながら、アジア各国の公募展やグループ展で頭角を現す次世代アーティスト。ホワ イトストーンギャラリーでは史上最年少での個展開催となる。幼少期から学んできた書道や篆刻を原点として大学では東洋古典思想を研究する。国別でない、世界初のアジア出身の現代芸術家としての矜持を下敷きに、油彩や中国伝統画材を用い、書道を彷彿とさせる絵画創作を特徴とする。
自己(人間)への懐疑を発端に、人間に潜む動物性−Human in Animal−を一貫し た作品テーマとし、人間と動物が出会い交わりあう刹那的な心象風景を画面上に描き出す。作品の中に描かれた傘はアジアを示す象徴的な記号でもある。
作家略歴
個展2021 雨夜来 個展 –Human in Animal (gallery mutsu, 千葉, 日本)
雨夜来 solo performance-where is the human nature?(art performance in the forest, 日本)
雨夜来 個展 –Human in Animal _Human meets Animal(Karuizawa New Art Museum, 長野, 日本)
グループ展
2020 東方国際美術展(日本)
2021 ACT Art Award 2021(The Artcomplex Center of Tokyo, 日本)
Culture City of East Asia 2021 SUNCHEON(UNESCO National Garden Sncheon Bay Exhibition Hall, 韓国)
A CITY TO WEAR 3.0(The Research House for Asian Art, シカゴ, アメリカ)
中日青年交流展(北京, 中国)
受賞
2018 第19回東方国際美術展 朝日新聞千葉総局長賞受賞(日本)
2020 第21回東方国際美術展 外務大臣賞受賞(日本)
2021 ACT Art Award 2021 Finalists(日本)
出版・執筆
2018 月刊美術 中国レポート
2021 月刊ギャラリー 1月号
月刊ギャラリー 2月号
月刊ギャラリー 3月号