概要
ホワイトストーン・ギャラリー軽井沢(軽井沢ニューアートミュージアム1F)では、江上越の新作個展「にじいろ」を開催いたします。今展は2019年ホワイトストーン・銀座新館での個展「君の名は」に続く、日本国内で2回目の大規模個展となります。
2020年度制作の新作34点を展覧いたします。
1994年千葉県生まれ、現在、中国・北京の中央美術学院博士課程に在籍する江上越は、2020年には「フォーブスが選ぶ世界を変える30人/Forbes 30 UNDER 30」(Forbes China)に選出されるなど、国際的に目覚ましい活躍をしています。江上の絵画は、半透明の筆跡で簡略化された一連のポートレイトも含め、豊かな色彩とシンプルな構図で描かれており、それらはしばし、グリッジ(コンピュータ上のデータ干渉)と繋がっているかのような、より広汎な物語性(ナラティヴ)を髣髴とさせます。しかしながら、さらに抽象的でバラエティに富み、かつ重複しあう形態を含んでいます。高度な技術を駆使して繊細に描かれているものの、直観とプロセスを強調した深く個人的な作品に仕上がっています。作品タイトルも鑑賞者との一種の遊戯であり、型破りな黒と茶がそこに加わることで、鑑賞者の体験により複雑で魅惑的な層(レイヤー)をもたらすことになります。
この機会に是非ご高覧下さいませ。
2020年度制作の新作34点を展覧いたします。
1994年千葉県生まれ、現在、中国・北京の中央美術学院博士課程に在籍する江上越は、2020年には「フォーブスが選ぶ世界を変える30人/Forbes 30 UNDER 30」(Forbes China)に選出されるなど、国際的に目覚ましい活躍をしています。江上の絵画は、半透明の筆跡で簡略化された一連のポートレイトも含め、豊かな色彩とシンプルな構図で描かれており、それらはしばし、グリッジ(コンピュータ上のデータ干渉)と繋がっているかのような、より広汎な物語性(ナラティヴ)を髣髴とさせます。しかしながら、さらに抽象的でバラエティに富み、かつ重複しあう形態を含んでいます。高度な技術を駆使して繊細に描かれているものの、直観とプロセスを強調した深く個人的な作品に仕上がっています。作品タイトルも鑑賞者との一種の遊戯であり、型破りな黒と茶がそこに加わることで、鑑賞者の体験により複雑で魅惑的な層(レイヤー)をもたらすことになります。
この機会に是非ご高覧下さいませ。
アーティスト情報
江上越
1994年千葉県生まれ、日本、中国、ヨーロッパを中心に活躍し、展覧会にて作品完売を続けている今話題の若手作家。ドイツ HFG(The Karlsruhe University of Arts and Design)、北京・中央美術学院へ留学。豊富な海外体験からコミュニケーションの可能性を再考し、言語の起源を含むさまざまな学問領域から探求している。とりわけ、言葉による社会の再考に傾注。彼女のプロジェクトは、そのサイトスペシフィックな現地調査と文献資料で国際的にも高い評価を得ている。直近では「In to the light... Etsu Egami solo show」(ドイツ)、「Dialogue beyond 400 years」(ロンドン)、「This is not a Mis-hearing game」(北京)、「対話 4000 年―江上越個展」 (千葉市芸術文化新人賞受賞プロジェクト)などの個展を開催。
自身の海外経験から、コミュニケーションをテーマに一貫した制作活動が評価され、ソヴリンアートファンデーション主催のアジアンアートプライズ、現代芸術振興財団主催のCAF展ファイナリスト選出。また若手作家の登竜門と言われるVOCA展2020(上野の森美術館)にも出展し、現在最も注目されている若手現代アーティストの一人である。VOCA展は1994年には村上隆、1997年には奈良美智が推薦されるなど、今後の日本美術界を築きあげる作家を輩出している。
2020年には千葉市美術館企画のプロジェクト「エントランスギャラリーVol.1 江上越」に選出。会期中には「コミュニケーションのかたち」をテーマに、パリ・ポンピドゥーセンターキュレーターのJulie Champion、UCCA現代アートセンター副館長のYou Yang、美術評論家の千葉成夫と江上越の四名でインターナショナルトークを行い、高い評価を得た。