概要
この度、Whitestone Gallery Karuizawaでは、有森正による個展「色に音を聞き 音に色を見る」を開催いたします。
「こんな世界を見てみたい」という憧れを胸に、これまで日本のみならずベルギーでも制作を続けてきた有森ですが、「もともと自然や世界は感動を孕んでおり、それを引き出し、五感に訴えるかたちにしていくことが芸術の目的」とし絵画による表現を実践してきました。
この芸術の目的を果たすため、有森は絵の具の層、余白、構図、色や形など、様々な要素を相互に作用させ、
俳優、照明、脚本などそれぞれの仕事を完遂し、完璧なチームワークでつくられる映画のように、
一つ一つ繊細に組み合わせることにより、渾身の一枚を生み出します。
今回の展覧会では、新作を含む作品約20点を軽井沢にて展観いたします。ぜひご高覧くださいませ。
「こんな世界を見てみたい」という憧れを胸に、これまで日本のみならずベルギーでも制作を続けてきた有森ですが、「もともと自然や世界は感動を孕んでおり、それを引き出し、五感に訴えるかたちにしていくことが芸術の目的」とし絵画による表現を実践してきました。
この芸術の目的を果たすため、有森は絵の具の層、余白、構図、色や形など、様々な要素を相互に作用させ、
俳優、照明、脚本などそれぞれの仕事を完遂し、完璧なチームワークでつくられる映画のように、
一つ一つ繊細に組み合わせることにより、渾身の一枚を生み出します。
今回の展覧会では、新作を含む作品約20点を軽井沢にて展観いたします。ぜひご高覧くださいませ。
作家からのメッセージ
鏡のような水面に小石を落とすと、周りの空間に響く音とともに波紋が広がっていきます。
これは芭蕉の”古池や蛙飛び込む水の音”の世界。
下地を施した白い画面に、私が絵の具の色を載せると
同時に余白を占める白い画面には心地よい緊張が生じ、
さらに他の色を加え、形をアレンジしていくと複雑な形や色が浮き出てきます。
こうした画面のコントロールによって、私のイメージする世界にだんだん近づいていきます。
でも私の作品が完成を迎えるのは、見る人の心の中で新たなイメージが生まれる時が理想です。
私は今まで東洋的”間”の美意識を、西洋絵画の技法を取り込みながら作品化してきました。その軌跡を展観いたします。
どうぞご高覧を。
これは芭蕉の”古池や蛙飛び込む水の音”の世界。
下地を施した白い画面に、私が絵の具の色を載せると
同時に余白を占める白い画面には心地よい緊張が生じ、
さらに他の色を加え、形をアレンジしていくと複雑な形や色が浮き出てきます。
こうした画面のコントロールによって、私のイメージする世界にだんだん近づいていきます。
でも私の作品が完成を迎えるのは、見る人の心の中で新たなイメージが生まれる時が理想です。
私は今まで東洋的”間”の美意識を、西洋絵画の技法を取り込みながら作品化してきました。その軌跡を展観いたします。
どうぞご高覧を。
アーティスト情報
作家略歴
1951 佐賀県武雄市に生まれる1979 東京藝術大学美術学部油絵科卒業
1981 東京藝術大学大学院美術専攻終了
(田口安男氏に師事)
1984~97 日本デザイン専門学校講師
1996~98 日本写真芸術専門学校講師
2002~ U美術研究所代表
2008~10 産業能率大学非常勤講師
現在ベルギー在住
その他
作品画像: ©︎Kristien Deam