概要
この度Whitestone Gallery Karuizawaでは、杢目金作家・MADARA MANJI (まだらまんじ:1988-) の個展 “Antagonism and Transcendence”を開催いたします。
展覧会名である“Antagonism and Transcendence”は、「相克と超越」という作家が追求するテーマを意味します。一人の人間が内面に抱え込む、互いに相容れない思考や感情。それらが衝突し拮抗しながらもひとつの高みへと向かっていく様子は、まさに人間の生き様そのものの美といえるでしょう。
高温に熱された異なる種類の非鉄金属を叩き、繊細で高度に入り組んだ模様を形成してゆく杢目金制作に、MADARA MANJIは人間の精神がもつ二律背反性(アンビヴァレンス)との共通項を見出しています。
コンクリートの塊に杢目金プレートを打ち込んだ ‘Ambivalence’シリーズは、本来相容れない角度でそれぞれが自律するよう設計されており、文字通り人間存在の矛盾をストレートに問うもの。また、今回初出展の‘Uncovered Cube’シリーズは、本質的に多面体であるはずの人間の在り方を立方体作品で表現しています。
MADARA MANJIにとって初の本格的な個展となる本展を、この機会に是非ご高覧下さいますようご案内申しあげます。
展覧会名である“Antagonism and Transcendence”は、「相克と超越」という作家が追求するテーマを意味します。一人の人間が内面に抱え込む、互いに相容れない思考や感情。それらが衝突し拮抗しながらもひとつの高みへと向かっていく様子は、まさに人間の生き様そのものの美といえるでしょう。
高温に熱された異なる種類の非鉄金属を叩き、繊細で高度に入り組んだ模様を形成してゆく杢目金制作に、MADARA MANJIは人間の精神がもつ二律背反性(アンビヴァレンス)との共通項を見出しています。
コンクリートの塊に杢目金プレートを打ち込んだ ‘Ambivalence’シリーズは、本来相容れない角度でそれぞれが自律するよう設計されており、文字通り人間存在の矛盾をストレートに問うもの。また、今回初出展の‘Uncovered Cube’シリーズは、本質的に多面体であるはずの人間の在り方を立方体作品で表現しています。
MADARA MANJIにとって初の本格的な個展となる本展を、この機会に是非ご高覧下さいますようご案内申しあげます。
アーティスト情報
MADARA MANJI
東京生まれ。幼少期から人間の精神における複雑で矛盾した感情や、思考の二律背反性に美しさを見出し、それを表現するため美術を志す。18歳の時に出会った彫金作品に強く惹かれそのまま彫金職人に弟子入りし、4年間京都で修行を積む一方、独学で杢目金の制作技術を習得する。毎日休むことなくひたすら巨大な金槌を振り下ろしている彼は、制作を通して人間の精神性を追求し、自身の生に対する美学を貫き通している。