概要
卓越した観察眼と表現力を持って、時空を超えた情景を自在に生み出します。それはタイムスリップをしてきたかのように、初めて目にするにも関わらず、妙な懐かしさや親密な眼差しを感じさせます。古風ともいえるほど朴訥と、制作に真摯であり続ける重野は、忘れ去られたもののロマンを一身に背負っているかのようであります。そうして哀愁をユーモアで包んだ作品の数々は、私達の側に寄り添い、日常の中で忙殺されてしまった美しい夢をそっと取り出してみせてくれるのです。
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企画・主催
一般財団法人 軽井沢ニューアートミュージアム
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協力
77 GALLERY
作家からのメッセージ
私は作品を作る時にまずタイトルを決めます。それは最終的に変わる事もありますが、個々の作品タイトル、展示全体のタイトルを決める事によって自らに制約を課すのです。それをする事によってより自由になれる気がするのです。今展においての自らのキーワードは軽井沢という地名、六月、新緑の季節、梅雨、ジューンブライド、、もうロマンチックが止まりません。それらの言葉をキーワードとした作品を約50点展示します。内容は自らの制作の基盤とも言える銅版画作品を軸としたドローイング、水彩画、紙版画等の展示となります。そして今回初の試みとして自身の画を再構築する事をテーマとした映像作品も展示する予定です。
重野克明
重野克明