概要
幼少より親しんできた自然とのふれあいを制作動機とする新野は、自然という環境なくしては、我々人類の暮らしは成立せず、我々もまた自然という起源から生まれた存在だということを、自ら創り出した新たな“いきもの”である作品に投影させます。新野が実際に植物の断片(花、葉、実など)を採集・観察し、その形態を材料に型取りをしたものを、樹脂成型してつくられた幻想的な“いきもの“たちは、“里山“や“箱庭“など、人の手が加わることでより調和を保つようになった新形態ともいえる自然環境のなかで、生き生きと生命の輝きを放ち、現代における人間と自然との共存の可能性を問いかけます。
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企画・主催
一般財団法人 軽井沢ニューアートミュージアム
作家からのメッセージ
今展では、軽井沢という自然溢れる土地で、新野の自然への尽きせぬ憧憬によってつくられた”いきもの“たちが呼吸しはじめるような「自然の美」を感じさせる展示となります。
アーティスト情報
作家略歴
1979年 京都生まれ2003年 京都造形芸術大学 洋画科卒業
2008年 ウィーン造形美術大学(Akademie der bildenden Kunste Wien)卒業
2012年 Art in the office 2012 CCC AWARDS 受賞