開館情報
本日はです
六つの個展 具体人 in Karuizawa  ー 2人はニュー・アート ー シリーズⅡ

概要

 軽井沢ニューアートミュージアムでは、これまで「世界に通用する日本のアート」を新しい視点から“New Art”として再領域化し、世界に発信することを目標として活動を行ってきました。今回はパフォーマンスアートやハプニング、インスタレーションという分野の先駆者として今日の現代アートの礎を築き、国内外の様々なアーティストに影響を与えた前衛芸術グループ“具体美術協会”に焦点を当てます。
 具体美術協会は伝統ある日本美術界へ果断な挑戦をし、60年代に世界のアートシーンへの進出を果たして、戦後日本美術の重要なムーヴメントとなりました。近年では国立新美術館(東京)やグッゲンハイム美術館(ニューヨーク)において大規模な回顧展が開催されるなど、具体美術は日本を代表する前衛芸術運動のひとつとして国際的に再評価されています。

これまで具体美術協会の展覧会は1954年の協会設立から1972年の解散に至るまでの期間に焦点が当てられ、その期間に制作された作品に特化したグループ展として開催されるケースが大部分を占めていました。しかし、吉原治良の提唱した具体美術宣言の言葉である「他人のまねをするな」の実践に尽くしてきた作家たちは、具体美術協会が解散した後も独自に活動を続けてきました。

 本展覧会では同協会に所属した各アーティストたちが、吉原治良と共に歩んだ1954年から1972年までの具体美術協会の時代と、各個人が一人の前衛芸術家として活躍した具体解散後から現代までの作品を合わせて展示します。「具体」の精神を受け継いだ前衛芸術家たち、すなわち“具体人”たちの創造の発見と発明、そしてその実践により生み出された表現の軌跡、生涯にわたる制作活動を個展のかたちで順次紹介します。具体の精神と独自の理論の融合による洗練されたタブローや、自らの肉体や予想外の道具を駆使したアクションの痕跡など、これぞ“日本の現代アートの原点”と呼べる作品を体感していただけます。

SHUJI_MUKAI

【開催中】
第1展示室 白髪一雄展 【2015年7月1日(水)~9月23日(水・祝)】
第2展示室 元永定正展 【2015年7月1日(水)~9月23日(水・祝)】
第3展示室 田中敦子展 【2015年7月1日(水)~9月23日(水・祝)】
第5展示室 吉原通雄展 【2015年7月1日(水)~9月23日(水・祝)】
第5展示室 松田豐展 【2015年7月1日(水)~9月23日(水・祝)】
第6展示室 木梨アイネ展 【2014年10月1日(水)~2015年9月23日(水・祝)】
※(第4展示室は常設展JMオトニエル「愛の遺伝子展DNA of Love」となります)
※松田豐・木梨アイネに関しましては10月以降、展示作品を増やし引き続き展示いたします。


【展示終了】
吉原治良展 【2014年10月1日(水)~12月25日(木)】
鷲見康夫展 【2014年10月1日(水)~12月25日(木)】
上前智祐展 【2014年10月1日(水)~2015年6月22日(月)】
名坂有子展 【2014年11月5日(土)~2015年6月22日(月)】
名坂千吉郎展 【2014年11月5日(土)~2015年6月22日(月)】
松谷武判展 【2015年1月2日(土)~2015年6月22日(月)】
前川強展 【2015年1月2日(土)~2015年6月22日(月)】
向井修二展 【2014年10月1日(水)~2015年8月22日()】
※(向井修二インスタレーション「記号化されたトイレ」は永久展示いたします)


題字横:吉原治良《円》1971/45.5×53.0cm/油彩・キャンバス
  • 企画

    一般財団法人Karuizawa New Art Museum

  • 協賛

    長野県、長野県教育委員会、軽井沢町、信濃毎日新聞社、上毛新聞社、SBC信越放送、NBS長野放送、TSBテレビ信州、abn長野朝日放送、軽井沢新聞社、軽井沢ニュース舎、FM軽井沢、KIAC(軽井沢国際芸術文化都市推進協議会)

  • 監修

    木村重信、村田慶之輔、千足伸行、本江邦夫、伊東順二