概要
Karuizawa New Art Museum 2013年新春の企画展覧会、『画業50周年―気韻生動―大藪雅孝展』を開催いたします。 大藪雅孝は1937年に京城(現ソウル)に生まれ、5歳から高校時代までを香川県で過ごしています。1960年に東京藝術大学美術学部工芸科を卒業、しばらく精工舎などに勤務したのち、1964年に母校に戻り、東京藝術大学美術学部工芸科基礎デザイン研究室助手に就任しました。美術学部工芸科は1975年に工芸科とデザイン科に分かれ、大藪はデザイン科の主任教授として半世紀にわたり画業と同時に後進の育成に邁進してきました。日本における“デザイン”の価値を見直し、世界的視野でその復権・再構築を目指した大藪。大藪の指導を受けた学生たちの多くが、狭義のデザインの枠を超えて活躍しています。本展覧会は、大藪雅孝の画業50年における円熟期の作品にスポットを当て、大藪雅孝の“デザイン”思想を展観し、その現代的意義を再考する機会となります。「現代美術とは適確な現状認識に基づき現今に対し近未来に向け、よりよき社会になる為の問題意識をもった作品を指し、形式やファッション性で決めるものではない」(※)と語る大藪雅孝。大藪が追求してきた美意識、日本のこころ、そして美術の可能性を、重厚な作品からじっくりと味わっていただけることでしょう。
なお、2月8日(金)から3月31日(日)は、大藪雅孝と、大藪の指導を受けた有元利夫、澁澤卿、宮廽正明の3人を加えた4人による展示となります。大藪雅孝のデザイン思想の根源を照射し、その継承をたどる貴重な機会をどうぞお楽しみください。
(※)『大藪雅孝|作品集2000-2012』(2012年6月、軽井沢ニューアートミュージアム)より
-
企画
一般財団法人 軽井沢ニューアートミュージアム
-
協賛
長野県、長野県教育委員会、軽井沢町、信濃毎日新聞社、軽井沢新聞社、軽井沢ニュース舎、KIAC(軽井沢国際芸術文化都市推進協議会)、東京藝術大学社会連携センター
関連イベント
ちょっとオオヤブ的に…
-
日時 :
2013年01月13日(水)