展示室4では鮮やかな色彩がひときわ目をひく綿布によるシリーズをご紹介します。
前川 強さんの第三の作風とも言える綿布の作品。
緩やかなピンタックの線と鮮やかな色合いが相まってとても優しい雰囲気です。
海のようにもみえるし、何かの物語が始まりそうな予感もします…。
実はこの作品は具体的な何かを描いたものではありません。
そして、何ものでもないからこそ、何ものにも成りうる可能性を秘めています。
ここから何を受け取り、何を感じるかは観る人の自由なのです。
本展では、南向きの窓から明るい外光がさしこむ展示室4にこのシリーズを展示しています。軽井沢の自然と優美な作品が一体となる空間をぜひお楽しみください。
【作品画像】
Work (No. 171205), 2009, 60.0×240.0cm, 綿布、縫い、アクリル
Work (No. 171205), 2009, 60.0×240.0cm, Cotton cloth, sew, acrylic
⇒次回は#5 展示室5
これまで紹介したドンゴロス、麻布、綿布シリーズ以外にも次々と新しい方法を開拓し続ける前川さんの実験的作品群を紹介します!
○企画展
前川強
ドンゴロスは生かされている。
色と形と物質による純粋抽象表現で発言する。
会期:2020年2月8日(土)〜6月28日(日)
延長期間:2020年7月4日(土)~10月4日(日)
※延長期間は変更になる場合があります。