展示室1では、前川 強さんの代表的な作風である「ドンゴロス」による絵画を紹介します。
ドンゴロスとは麻袋を作る目の荒い厚手の布で、ゴツゴツとした風合いが特徴です。前川さんはドンゴロスを細く切って、ヒダ状に盛り上げて接着し、その上から絵の具を流し込んで作品を作っています。野性味あふれるドンゴロスの風合いが最大限に引き出され、さらに鮮やかな絵の具の発色とあいまって、どの作品も迫力満点。不思議なことに、この素材の力強さに触れると、なぜだか元気な気持ちが湧いてきます。
作品画像:Work (No.161244), 2015-16, 162.0×195.0cm, ドンゴロス、油彩、アクリル
○企画展
前川強
ドンゴロスは生かされている。
色と形と物質による純粋抽象表現で発言する。
会期:2020年2月8日(土)〜6月28日(日)
延長期間:2020年7月4日(土)~10月4日(日)
※延長期間は変更になる場合があります。