⑤消費される芸術(出版、工業製品化されるアート)

芸術表現は工業や様々な産業分野で応用されると同時にその表現形式も科学や産業の発展に伴い変化してきました。第5展示室では、産業や工業の発展にともなう中で作られる芸術や新しいメディアの中で展開されている様々な事例や表現形式としての出版、メディア、産業、科学の進歩や変化に伴う表現やそのバリエーションを展示いたします。
20世紀になり工業が発展し、それに伴い、大量生産で作られた様々な製品が私達の身の回りにあふれることになります。こういった時代の中で、芸術も例外ではなくその唯一性、絶対性は無くなってしまうことになり、複製芸術の時代が始まります。
本展示室では、時代の進歩の中で変化するさまざまな表現と新しい素材や表現方法を使った作品、大量消費社会での複製芸術、工業製品としての芸術、メディアとして表現された芸術など数多くのアーティストの様々な取組みと時代の変遷をご紹介いたします。
最初に出てきたときには、違和感があったり、新しいと思われた表現は時代の中で埋没し、当たり前の物としていつしか日常の一場面となり存在します。それはこれからの未来社会でも同じ運命を辿るのではないでしょうか?