11月6日(木)当館では長野県総合教育センターとの連携により長野県中学校美術研究授業 & 研修会が行われました。

午前中は軽井沢中学校2年生による鑑賞授業参観で始まりました。北は中野市、南は阿智村、西は愛知県にほど近い南木曾までの小中高校美術の先生を中心に40名が見守る中、臼田先生率いる30名の生徒が展覧会「つながる・ひろがる」を見学しました。
40分程度の鑑賞時間ではあったものの、事前学習の成果もあり、生徒各々がお気に入りの作品を選びそれにコメントをつけ普段のタブレット使用による美術の授業の様子をここ美術館で披露してくださいました。

また、午後の前半は普段それぞれの先生方が実施しているオリジナルの授業を互いに紹介し合い、また鑑賞授業のノウハウを確認し、互いの知識を高め合い、学ぶ時間となりました。
午後の後半の部では、学芸員の解説を筆頭に改めて展覧会をじっくり鑑賞していただき、いくつかのグループに分かれて先生同士で作品の前で意見交換をする時間をとり、現代アートと向き合い考える貴重な機会となりました。


ネット社会やAIの発達により美術の形が急速に変わるなか、我々アートに携わる者がどう現代アートと向き合い、「つながり・ひろがる」のか、そして、子どもに自由な感性を育んでもらうのかを問うために、非常に有意義な1日だったと思います。当館がよりこういった学びの場に活かされていくことを願い、常に開けた場でありたいと思います。
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