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【MUSEUM】「自然と対話する 花田和治の世界」展のご紹介 展示室1

開催中の企画展「自然と対話する 花田和治の世界」展を展示室ごとにご紹介します。

展示室1 水辺に佇む

花田にとって海は特別なモチーフでした。
花田の家系をさかのぼると、明治時代にニシン漁で栄え、現在は重要文化財に指定されている「旧花田番屋」を建てた地元の網元であった花田家につながります。
花田は自分のルーツを誇りに思い、それは海の恵みによって育まれたと考えていました。
この展示室では、花田がよく訪れ、愛した小樽近郊の海の風景を辿り、そこから生まれた様々な作品をその背景になる資料と合わせて展示しています。

 

《母の列車》

この作品は、小樽の張碓(はりうす)あたりの海岸線に沿って走る列車の窓から見えた、夜の風景をモティーフとしています。数人しか乗客のいない列車から降りた、ひとりの年老いた女性の姿に触発されて制作したものだそうです。

花田和治「母の列車」2005年 油彩・キャンバス 130.3×162.1cm

 

 

作品の裏側の記載について

≪母の列車≫のカンバスの裏側には、年号とタイトルの変遷が記載され、それはそのまま作者の制作過程を覗う手掛かりにもなっています。1999年12月22日の年号があり、当初は「Winter」という題名でその下に「Mother’s train」続いて2003年(平成15年)7月28日(月)8月30日「母の汽車」(ハリウス)、2005年(平成17年)4月22日「母の列車」と現在の題名になりました。
右上には、花田が書いた詩のような言葉が記載されています。
「海が空になり波が雲になってしまったが雪はそのまんま雪である絵です。以上」

 

 

〇 特別企画
花田和治作品を味わおう!
期間限定で花田和治「母の列車」(2005)をモチーフにしたデザートを、付設のレストラン・カフェで お楽しみいただけます。この機会にぜひどうぞ。

〇 他の展示室はこちらから↓↓↓
展示室2
展示室3
展示室4
展示室5
展示室6

〇「花田和治の世界」展を360°カメラで撮影しました!
花田和治の世界「自然と対話する」展 360°Gallery

〇 展覧会情報はこちら
花田和治の世界「自然と対話する」