「アートはサイエンスⅡ」展 アーティスト紹介 #4 ハロルド・コーエン
現在、開催中の「アートはサイエンスⅡ」展に出品いただいている作家さんとその作品を担当学芸員が紹介します!
第4回目はハロルド・コーエンさんです。
ロボットが絵を描く?! そして、その生みの親ハロルド・コーエンとは…。
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《TCM#27 The Computer Museum Series》
ハロルド・コーエン
絵を描くロボット、アーロン。
1973年に画家ハロルド・コーエンが生み出しました。
今回、42年間にわたるアーロンの画業を辿ります。
ロンドンで画家として成功していたコーエンは、
社会的成功に満足せず、「絵画とは何か」「芸術家とは何か」と問い続けていました。
1968年、カリフォルニア大学へ客員教授として招かれ、大学院生にコンピューターのプログラミングを紹介されます。
コーエンはそれまでに得た創造の感覚を言語化し、アーロンに教え始めました。
「初めて世界を見た者が描いたようなイメージ」を自在に描けるようになったアーロン。
最終的には、アーティスト自身とコラボレーションして描きます。
“コンピューターが描いた”ということを超えて、ここにハロルド・コーエンその人の絵画が完成しました。
今回、カリフォルニア州サンノゼのコンピューター・ヒストリー・ミュージアムから初期のアーロン“タートル”(1977年)をお借りしてきました。
かつて紙の上を動き回って絵を描いていた、コーエン手作りのロボットの美しい姿をぜひご覧ください。
実際にドローイング・マシンが描いている様子を映したビデオ(1982年)も必見です。
(学芸員 菊池夏乃子)
ハロルド・コーエン展示風景
《Creation Myth》
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ハロルド・コーエン
1928年ロンドンに生まれる。1951年ロンドン大学スレイド美術学校卒業。1966年ヴェネツィア・ビエンナーレ英国代表。1969年カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)ヴィジュアル・アート学科教授。1973年スタンフォード大学コンピューター・サイエンス学部人工知能研究所客員研究員(~1975)。ロボット“アーロン”誕生。1977年「ドクメンタ6」(カッセル、ドイツ)に参加。以降、サンフランシスコ近代美術館、テート・ギャラリー等で個展。1987年3年間のツアー「ロボットとそれを越えて―知的機械の時代」を開始。米国の主要な科学博物館8か所を巡回する。2016年死去。
○「アートはサイエンスⅡ」展については
こちらから
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◯2月18日(日)夜8時から放送の日曜美術館アートシーンにて
「アートはサイエンスⅡ」展が紹介されます!
ハロルド・コーエンさんについてもお伝えします。ぜひご覧ください。
※オリンピック中継の関係上、放映は夜8時から1回のみとなります。
番組の一番最後での紹介予定です。
⇒次回は「#5 マイク・タイカ」2018.2.19(月)に掲載予定です。
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