ようこそロブスタープラネットへ 「なぜロブスターなの?」

なぜ、コルバートがロブスターを自分のアイコンに選んだのかをよく尋ねられます。

作家の紹介もかねて、彼のことがよくわかる一説がインタビュー記事にあるのでご紹介します。

展示を愉しむ際の一つのヒントにしてください!

以下抜粋(Philip COLBERT LOBSTERPOLIS, 2021, ANC, p.78より)(訳 N.I)

「インタビュアー:

今回は、あなたの分身であるロブスターについてお話したいと思いますが、ロブスターはあなたの個性でもあります。シュルレアリスムから生まれたのでしょうか?

コルバート:

ええ、シュルレアリスムはひとつのムーブメントとして共感しています。
また、私はセント・アンドリュース大学で哲学を学びましたが、10代の頃はニーチェ、ヘーゲル、ショーペンハウアーに夢中でした。子供のころのようなスコットランドの田舎での閉鎖的な状況から、自分自身を触発し、人生の方向性を見出すことができるようになったという意味で、それは創造的にまったく新しい目覚め、気づきのようなものでした。 大学での勉強を通して、人生に対する哲学を自分の中で凝縮して理解することができました。若いうちに哲学を学ぶと、他の人がうまく表現できないような考えを処理することができます。私にとっては、そうした考えを理解することがすべてであり、表現することは私の美学を発展させる上で非常に重要なことでした。
私は不条理を信じ、シュルレアリスムを信じ、また、ヒエラルキーを信じないという意味で少し不遜であることから、最終的にはウォーホルとのつながりがあるのです。

私の絵画は、転用されたものを祝すオーケストラのようなものです。私の絵は、言語と関わる個人の自由を祝福するものであり、それが最終的に私のキャラクターであるロブスターの真の姿だと考えています。
私の作品は、基本的にこの分身的なキャラクターによって語られており、完全にコミットした人格であり、最終的には美術史との対話を表しています。
社会のシステムの中で、人々は芸術における偉大さや天才という洗練された特殊な表現の幻想を作りたがりますが、私はむしろ日常のありがたみと、それを捕らえていくことに興味があります。
私は非常に生意気で、誰もがアーティストであると信じています。ウォーホル的なコンセプトですが、実は生きることがアートだと信じています。」