<作家紹介> レオ・レオニ(1910~1999)

オランダ・アムステルダム出身。
グラフィック・デザイナー、イラストレーター、絵本作家。

ユダヤ人の裕福な家庭に生まれ、幼い頃より芸術に囲まれて育つ。
父親の仕事の都合などにより、ベルギー、アメリカ、イタリアにスイスと、大学時代までに欧米の各国を渡り歩いた。また大学では芸術ではなく経済学を専攻していた。
1939年(29歳)、移住したイタリアで人種差別の波に押されアメリカに亡命。グラフィックデザイナーとして成功を収めると、1945年(35歳)にはアメリカ国籍を取得。1959年(49歳)に『あおくんときいろちゃん』で絵本作家としてのキャリアをスタートさせた。
1969年(59歳)にかつて住んでいたイタリアへ戻り、1999年(89歳)に同トスカーナ州でその生涯を閉じた。

『フレデリック』などとともに、アメリカでもっともすぐれた絵本に贈られるコルデコット賞を受賞した『スイミー』は、日本でながく国語の教科書に掲載されるなど、多くの日本人にとってもっとも親しみのある絵本作家のひとりである。