奥山庸子:空想売買取扱い店

期間 : 2020年10月16日 - 2020年11月23日
開催時間 : 11:00 - 17:00 
会場 : ギャラリー3

インフォメーション

期間
2020年10月16日 - 2020年11月23日
会場
ギャラリー3
開館時間
11:00 - 17:00

休館日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
料金
無料
お問い合わせ先
軽井沢ニューアートミュージアム
Tel. 0267-46-8691
ギャラリー

概要

軽井沢ニューアートミュージアム・ギャラリー3では、奥山庸子「空想売買取扱い店」を開催いたします。
1985年青森県出身の奥山庸子は2008年日本大学藝術学部美術学科を卒業後、木版画を中心とした制作活動を精力的に行ってきました。
奥山の作品は、日本のポップカルチャーの代表格といえる、所謂「漫画的絵柄」を版画にすることによって、マンガの代表的な伝達手段である“印刷物”と版画を包括する“アート作品”との境界を曖昧にします。
一コマ漫画のように前後のストーリーを想い起こさせる対象は、二次元と三次元の垣根を越え、描かれたその世界に没頭する自由を私たちに解放させます。
木版による和紙の風合いと、墨版を生かしたモノクロームの画面は見る人の郷愁を誘うことでしょう。
是非この機会にご高覧ください。


メッセージ

いつも、どこまでが版画なのかということを考えながら作っています。
版画は複数性がありますが、モノタイプのような唯一のものもあります。
版を用いて印刷すると考えれば写真だって版画になります。
媒体が複数に伝播するメディア自体を考えれば良いのか。
この答えがあるのだかないのだかわからない疑問に私は取り憑かれているわけです。
ある日、私は版画もそれの一種である「印刷物」を一番多く手に入れられるのは本屋さんなのではないかと考えました。町の本屋さんに行ってみるとマンガが多くの場所を占めていることに気づきました。
マンガはだいたい手のひらから溢れるくらいの大きさに絵と文字で構成された本です。
多くの人が所有していて親しみを持っていますが、あまりに距離が近すぎるからか普段マンガが「印刷物」だということを意識することはありません。そこからマンガは印刷物や版画の境目に位置しているのではないかと考え、マンガを版画に用いることで版画とそうでないものとの揺らぎのようなものを視覚化できないものかと考え制作しました。

奥山庸子


プロフィール

奥山庸子

作家略歴

1985 青森県生まれ
2008 日本大学藝術学部美術学科絵画コース版画専攻卒業

個展
2012 「SUKIMAMORI」ギャラリー同潤会、東京
2019 ギャラリーQ、東京

グループ展
2007 「全国大学版画展」町田市立国際版画美術館、東京
2008 「日芸版画修了卒業制作展」ギャラリー川船、東京
2011 「 芸術家の中の少女像 東日本大震災チャリティーアート展 」ギャラリー同潤会、東京
2012 「七戸まちなかアート・フェスタ 」青森
2013 「99人展 Thumbhole Communication Exhibition」ギャラリーQ、東京
2014 「夢あわせQ-九の華展」ギャラリーQ、東京
   「第1回青森藝術際」ホテル山上、青森
2016 「Good Arting Exhibition」 ギャラリー同潤会、東京
   「99人展 Thumbhole Communication Exhibition」ギャラリーQ、東京
2017 「Print of imagination 展」ギャラリーQ、東京
「99人展 Thumbhole Communication Exhibition」ギャラリーQ、東京
2018 「Figurative impulse 2018展」ギャラリーQ、東京
「Heartwarming 2018展 」ギャラリーQ、東京
2019 「第17回三井不動産商業マネジメント・オフィース・エクスビション」
    三井不動産商業マネジメント、東京


イメージ

《 未確認飛行ホットケーキ 》木版画、 61 × 55.5 cm 2018年

《 空想売買取扱い店 》木版画、 49.5 × 64.5 cm 2020年

《 child's play 》木版画、 49.5 × 64.5 cm 2017年


企画・主催

一般財団法人 軽井沢ニューアートミュージアム