ショップトピックス

星空の封筒

<満天の星空を贈る>

突然ですが、皆さん星空はお好きですか?
手紙やプレゼントを満天の星空と共に贈ることができる素敵な封筒が、新商品として入荷いたしました。本日は福永紙工さんが企画・製造する「星空の封筒」のご紹介です。

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こちらの封筒、一見普通ですが仕掛けは封筒の内側にあります。中を覗いてみると・・・そう、星空が現れるのです。まるで夜空を見上げているかのような錯覚になり、ロマンチックな発想に思わず歓声を上げてしまいます。

封筒はトレーシングペーパーと黒い紙を使った二重構造になっており、内側の黒い紙にポツポツと小さな穴がランダムに開いています。その小さな穴から外部の光がこぼれ、星のようにキラキラ輝いてみえるのです。大小大きさの違う星々がちりばめられており、等級が素敵に表現されています。デザイナーによると、星空の封筒は都会に住む人に癒しを届けるというコンセプトで発案されたそう。忙しい毎日を送る都会の人たちは、夜空を見上げる機会も少なければ、見上げても高いビルや人工的な光によって中々きれいな星を見ることができませんよね。そんな方たちに少しでも癒しのひと時を贈りたい、そんな想いから星空の封筒は生まれました。

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一般の封筒よりも大き目のサイズなので、ちょっとしたプレゼントを入れて贈ることも可能。また、手紙を書く機会が少なくなってしまった今だからこそ、大切な人へ宛てた手紙を星空の封筒と共に贈ってみてはいかがでしょうか?あなたのメッセージがより一層、お星さまの様にキラキラ輝きますよ^^とここでワンポイントアドバイス。この封筒、受取人が中の仕掛けを知らないまま、中身だけを出して終わってしまう可能性もあるので、封筒のパッケージ(台紙)についている『中を覗いてね』と書かれた丸い紙を切り取って手紙やプレゼントと一緒に封筒の中に入れてあげてください。あなたの贈り物と星空とで受取人の感動が2倍になります。

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大切な人へ、お世話になっている人へ、そして毎日頑張っているご自身へ、ほんのり優しく光る星空をプレゼントしてみてはいかがでしょうか?ステーショナリーとして活用できる他に、癒しグッズとしても活躍してくれますよ。
※星空の封筒は120円切手で送れます。(50gまで、国内の場合)


陶土と磁器の重なり 松野章弘さん

ショップでこの夏、新たに作家さんの作品が店頭に加わりました。
軽井沢出身の陶芸作家、松野章弘さんの作品です。

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松野さんは、元々ソーシャルワーカーという仕事を職とする傍ら、趣味として陶芸作家の板橋廣美さんの下で技術を学んできました。気づけば陶芸が本職になるまでに至り、1999年に自身の窯(スタジオ)「kurage(海月)」を開設。以後活動を続け数々のクラフト展でも受賞や入選を果たしていきます。

松野さんの作品は師事した板橋さんと同じ磁器を扱っています。磁器はその透き通った白地が美しく、また、長石が成分なため焼成温度が陶器より高く、丈夫であるのが特徴です。
ただ、松野さんはその白地に陶土を塗って磁器と陶器の両方の表情を見せるのです。
写真のTAMAGOシリーズは特に、釉薬の掛かっていない磁器の素の白と、陶土の主張し過ぎないアイボリー色が柔らかく一つにまとまり、まさにタマゴのような球形の可愛らしさを生んでいます。
また、ボウルやカップでは陶土の表情をより強調しつつも、ラインとして素地の白が見え隠れし、味わい深いモダンな雰囲気が表れています。更に中面には釉薬がかかっており、日々の使い勝手の良さも考慮した作りになっています。
磁器の白が陶土を、逆に陶土がより透き通るような白を際出せて見せるのが松野さんの作品たちです。日々使っていく中でその味わい深さを実感してください。

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それと、裏面に「kurage」と書かれた窯印もオシャレです。「kurage」とした理由については海月のように美しい物を作りたいと思ったからとおっしゃっていました。個人的にはその感覚にもまたどこか魅かれる部分がありました。

現在、松野さんは地元の軽井沢に帰郷、窯を移して活動を続けています。帰郷後2年目の夏を迎えた今年は、旧軽井沢にショップ兼喫茶をオープン!
同じく作家さん(ワイヤーアート)で奥様の森田節子さんの手料理と、自身の作品は勿論ですが、東京で活動していた頃に知り合った他の作家さんの作品・グッズを中心に取り扱っています。軽井沢にまた一つアートを楽しめるスポットが出来ました。

軽井沢には当館を始め、美術館やギャラリーが多く点在しています。ぜひこの夏は軽井沢駅に近い当館を起点にアートな軽井沢旅行を過ごされてみてはいかがでしょうか?

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360°BOOK 富士山 

富士五湖の水面に顔を映す富士山、笠雲をかぶる富士山、真っ白の雪化粧をして冬の訪れを知らせる富士山。その時々の表情が絶景と言われ、人々の目と心を楽しませてくれる日本一の山。俳人や詩人たちは日本一の美しさを詩(うた)にのせ、芸術家たちは日本画をはじめとする絵画作品や工芸品、デザインに表現してきました。富士の山を「美しい」と感じる心はいつの時代になっても変わることはないでしょう。

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皆さんのご察し通り、本日は富士山がモチーフになったミュージアムグッズのご紹介です。その名は「360°BOOK 富士山」。

本を立てたままぐるっと円を描くように360°本を開くと、糸でつながれている各ページが等間隔で並び、威容な富士山が立体的に立ち現れます。各ページには富士山や雲、鶴が繊細にレザーカットで型抜きされおり、これまでにない新たなアイディアで三次元の世界が表現されています。日の入り、もしくは日の出の太陽が赤く燃え、鶴が天に舞うその景色はまさに絶景。実物の富士山と同様、見る角度によって表情を変える様子に感動してしまいます。余白の空間でさえも「美しい」と感じてしまう画期的なアートブックですが、ここに辿り着く過程にはさまざまな苦労がありました。

こちらの絵本を開発したのは、建築士として活躍する大野友資(おおのゆうすけ)さん。建築模型やジオラマのような商品を作ろうと思ったのがきっかけだったそうで、360°BOOKのおおもとのアイディアはデスクに置いてあった付箋ブロックをパラパラとめくっているときに思いついたそうです。各ページを一枚一枚デザインしているわけではなく、3Dソフトウェアで立体の被写体をモデリングし、それを放射線状にスライスしたものにレザーカットが施されて一枚のページが完成となるそうで・・・。とっても特別で複雑な工程で制作がされています。

本格的な出版をするにあたり、印刷会社の苦労もさることながら、本を開くとページとページの間隔が等分になるように工夫がされている特殊な綴じ方は書籍業界にとって初めての試みであり、制作はほぼ手作業で行っているそうです。2012年に開催されたレザーカッターでつくるデザインアイディアを競うコンテスト「You Fab2012」において優秀賞を受賞されたこともあり世界から注目を集めているのですが、一冊一冊に手作業が加わるため量産が一般の書籍に比べ難しいのが今の課題なんだとか。

お土産やインテリア雑貨として活用できる新しい絵本、ぜひお手にとってみてください。

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