作品紹介 #3 展示室3 おもろい造形  Work (No.170711)

前川 強さんは1980年頃に自ら作り出した麻布(Hemp cloth)による繊細な作風に、それ以降も変化と工夫を加え続けその幅を広げてきました。つまみ縫い(ピンタック)で曲線を描いたり、線がだんだん太くなったり。(ミシンで縫っているので、これはかなり大変です。)

また、独特な図形も次々と作り出しました。展示室3では前川さんが作った陶器と併せて「計算と偶然が融合する造形の妙」を紹介しています。

具体時代、作品の良し悪しは恩師の吉原治良氏(1905~1972年)の「おもろい」か「アカン」で決められたそうです。前川さんは「おもろい」を今も開拓し続けているのです。

【作品画像】
(1枚目)Work (No. 170711), 1990, 227.3×363.6cm, 麻布、縫い、油彩
(3枚目左)Work (No. 170715), 1998, 181.0×227.0cm, 麻布、縫い、アクリル
(3枚目右)Work (No. 1912013), 1997, 19.5×36.5×17.0cm, 陶器

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かつて前川さんが自ら封じた「色彩」が鮮やかに蘇ります。

○企画展

前川強
ドンゴロスは生かされている。
色と形と物質による純粋抽象表現で発言する。

会期:2020年2月8日(土)〜6月28日(日)
延長期間:2020年7月4日(土)~10月4日(日)
※延長期間は変更になる場合があります。

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