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「ぼくはこうして世界の四大アーティストになった」

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「ぼくはこうして世界の四大アーティストになった」
嶋本昭三/著
毎日新聞社/出版

当館では2014年10月から2016年4月までの長期に渡り、嶋本だけでなく彼の所属した具体美術協会の作家たちの作品を幅広く展示してきました。ところがいざ嶋本の個展を開催するとなったとき、
“「瓶投げ」による、色とりどりの絵具が飛び散った豪快な作品を描く作家”というほどの
イメージしか持ち合わせていないのはいかがなものか…と思いまず手に取ったのが、この『ぼくはこうして世界の四大アーティストになった』でした。

この本は嶋本昭三自身がエッセイ形式で綴ったもので、ひとつひとつの章が短く、そして堅苦しくない口語の文体で書かれているので、嶋本の人となりを感じつつ、読み進めやすい一冊となっています。
もちろん、この一冊で嶋本の人間性・アーティストとしての姿すべてを知ることができる、とは言えないのでしょうが、私がこの本を読み終えて感じた嶋本昭三のイメージは、子どものように自由奔放で、柔軟で、そして何より…女性が大好き!ということ。

女性が好きだ、と堂々宣言する嶋本。そしてこの言葉は本書の至る所で見られますが、
言葉自体のインパクトが先行してしまい、一瞬眉をひそめてしまいそうにもなります。
しかし読み進めてゆくと、嶋本は女性を(良い意味で)完全に理解することも、到達することも不可能な、まったく別世界の存在として捉え、そして尊敬(あるいは崇拝)している気持ちが読み取れます。
まるで人類がはるか遠い宇宙の謎に惹かれるように、永遠に到達できない女性と言う存在に、どうしようもなく興味を惹かれ、それが作品となって表されているのだと感じられます。
そしてそんな嶋本が女性たちと“ともに”作り上げているのが、魚拓ならぬ「女拓」です。
女性たちは自らすすんで裸になり、その体に墨を塗られ、思い思いのポーズで紙の上に横たわります。「男性が女性を口説いて、何らかのモノを与えることを条件に」※1といったような、嶋本が言うところの「貸借関係」※2を超越して、ともに良い作品を作ろうという、アーティスト同士のコラボレーションのような光景が存在するのです。

展示室で実際の作品を目にしてみると、「女拓」の作品はどれも、女性たちの姿が生き生きと、のびやかに躍動しているのが感じられます。強制したり、裸にさせられたりしたのでは到底生まれないエネルギーが、作品から放出されているように改めて感じました。
これは嶋本が、女性と言う存在に純粋かつ真剣に向き合う姿があってこそなのです。

そして嶋本は「瓶投げ」、「女拓」と並んで、「メールアート」の作家としても知られます。
メールアートは作品に切手を貼って郵便で送り合うという、送る側・送られる側の交流までも含んだアートですが、「女拓」と同じくメールアートも、他者の存在なくしては成り立たないものです。
“孤高の”というのはアーティストの表現によく用いられますが、嶋本は逆に、彼のもとに集まってくる人々が作品制作の一つの糧となって、それが結果として素晴らしい作品としてこの世に生み出されます。相手が嶋本であったからこそ、そこにはたくさんの美女が(アシスタントとして)集まり、そして世界中からは毎日たくさんのメールアートが彼のもとに送られてくるのでしょう。
そんな嶋本の作品は、1998年、アメリカ・ロサンゼルス現代美術館(通称MOCA) を皮切りに世界を巡回した「Out of Actions(アウト・オブ・アクションズ)」展において、ジャクソン・ポロックやルーチョ・フォンタナ、ジョン・ケージの楽譜などと並んで展示され、まさしく“世界の四大アーティスト”として世界中に紹介されたのです。

アーティストとしての活動から、身の回りのこと、そしてやっぱり女性の話。
嶋本の自由でポジティブな持論・人生論に、何となくポジティブな気持ちにさせられます。
前衛アートやその作家自身を一から理解するのは少し難しそう…そんなとき、気軽に嶋本昭三を知るきっかけとして、ぜひおすすめの一冊です。

※1…本書82ページ2行目。『女性が裸になる』より
※2…本書83ページ6行目。『女性が裸になる』より

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グリーンピン

日差しが強くなり、暑い夏がやってきました。自然にとってはうれしい季節になりましたね。当館では夏に向けた新しい商品が入荷!本日はその一つである、可愛らしく且つ画期的な文房具を紹介します。きっと読み終わったときにはあなたも欲しくなるはず!

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こちらは「グリーンピン」。まるで新芽がポコっと芽を出したよう。このまま眺めているだけでも十分癒される可愛さですが、こちらは画びょうとしての役割を果たすために生まれました。壁やコルクボードにさして使えば可愛さ倍増。お気に入りのポストカードや写真、何気ないメモだって素敵に見えちゃいます。普段なら目立つことのない画びょうですが、グリーンピンは違います。とっても小さいけれど、壁に飾りたい写真やカードに負けないくらいの存在感!むしろグリーンピンを使いたいがために写真をピンナップする人だっているかもしれません。それくらいフォルムが可愛いのです!

一つのパッケージにグリーンのピンが4つ、ライトグリーンのピンが1つ、計5つのグリーンピンが入っています。双葉の部分は、朝露をたっぷりあびたツヤツヤな葉をイメージして、鮮やかな新緑カラーに仕上げられました。さわやかな緑がお部屋に癒しを与えてくれますよ。グリーンピンを刺すときは、葉の部分を親指で押すように差し込みます。葉と親指がフィットするので刺しやすさ抜群!落としても針が上向きにならない形状をしているので、けがをする心配もありません。また一般の画びょうに比べて針が細く、刺し跡も目立たないところがうれしい!まるで本物の苗を植えているかのように、刺す時も楽しい画びょうです。こんなに小さいのに、使う人のことを考えたとっても優秀な画びょうなのです!

グリーンピンは以前にご紹介したピタコロアニマルラバーバンドと同じ「+d」というオリジナルブランド商品の一つです。企業やデザイナー、さらには学生のアイディアやデザインがもとになっています。生活雑貨や小物にディーテールを加え、使ってくれる人に驚きや笑顔、癒しを与えたい、そんなシンプルな思いからそれらの商品群は生まれます。デザインされる対象が普段の生活でよく使う文具や小物であるだけに、それを見たときに感じる驚きや面白さは想像以上です。

ぱっと顔を上げたデスクの上、ふと目にとまるお部屋の雑貨。さりげない面白さとアイディアがつまったモノで日常生活を彩ってみませんか?

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キットパス

絵具やクレヨンを使ってのびのび子供にお絵描きをさせてあげたい!そんな気持ちがありながら、服が汚れないかしら?床や机に描かないか内心ヒヤヒヤ・・・とそわそわしてしまうお母さんは多いのでは?ご安心ください。お母さんたちの心が寛大になれるクレヨンがここにあります!

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その名は「kitpas(キットパス)」。12色セットです。ちなみに、キットパスは第18回日本文具大賞機能部門グランプリを受賞した人気商品なのです!見た目は普通のクレヨンですが、一般のクレヨンと違い、画用紙だけでなく窓ガラスや鏡、ホワイトボードにお絵描きができちゃうのです!このクレヨンを持てば、窓ガラスは大きなキャンバスに大変身。子供と一緒に大人までわくわくしちゃいます。

濡れた布などでさっと簡単に消すことができるので安心。水拭きできれいに落とすことが可能です(※)。小さな絵描きさんの想像力は紙に留まらず、机や床にのびることも・・・そんなのびのびしたお子さんの表現力を微笑みながら見守ることができます。原材料は口紅に使われているパラフィンを主原料にしているので体に優しい作りになっています。万が一口に入れてしまっても慌てることはありません。
※木製の黒板、壁紙、家具(木)に描くと消えません。水溶性なので手についても水で落とせますが、特殊な衣類や凸凹の目に入った場合は完全に落ちないことがあります。

つるつるした面に描くことができる他、画用紙はもちろんのこと、水で溶いて水彩絵の具として使ってもOK。画用紙に絵を描いて、その上から水筆でなぞるように描けば、水彩画のあの柔らかい風合いを出すことができます。またクレヨンを少量削り、パレットの上で水に溶かして使っても大丈夫!ぼかしたり、色を混ぜたりしながら色の成り立ちも自然と学べるので、水彩画を描く導入としてもおススメです。対象年齢が3歳からになっているので、一般の絵具やクレヨンよりも早い年齢から経験することができ、「お絵描き」を遊びながら学習できます。

室内遊びに限られてしまうことが多くなるこの季節。キットパスがあれば、お友達や兄妹で楽しく遊べちゃいます。雨が多くなる季節だからこそ、元気になる絵で窓ガラスを明るくしちゃいましょう!

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