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「考える人」-スティッキーメモ ニューカマー登場-

「考える人」はオーギュスト・ロダンの制作した日本・世界で有名なブロンズ像。岩のような台座の上に座った男の思考する姿を現した像です。物思いに耽る人の姿が非常によく伝わるポージングで形作られています。

一体何を考えているのかと、想像を掻き立てるその姿ですが、作品を発表した際ロダン自身は「詩人」と名付けたそうで、その前は「思想を練るロダン」。「考える人」とは像を鋳造したリュディエという人物が後に付けたものだそうです。
そして、この作品は元々「地獄の門」という彼の別作品の一部分(群像)として構想された像でもあるのです。
「地獄の門」はイタリアの詩人:ダンテ・アリギエーリの「神曲」という叙事詩に出てくる門で、文字通り地獄(界)に入る前の門を表しています。門を説明する銘文「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」という言葉と共に知られているそうです。
地獄の門の上部に座し、地獄に落ちもがき苦しむ者達の姿を眺めながら思考するダンテを表したとされるそうですが、地獄の門の一部としてではなく、それ単体で作品としたものが「詩人」として発表され、今日では「考える人」の名称で日本では認知されています。
つまり、「考える人」はただ座って考えているのではなく、地獄を覗きながら熟考していたのです。

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とんでもない所で物思いに耽っていたことに驚くと共に、地獄で苦しむ者達を見つめながら一体男は何を思っているのかますます気になってしまいます。
そうしているうちに見ているこちら側が考える人になってしまう訳ですが、そんな考えや意見はぜひメモに書き留めましょう。 ・・おや?こんな所にピッタシのアイテムが。
スティッキーメモのニューカマー「考える人」バージョンです!! 前置きが非常に長くなりました。ちょっと真面目に描き終わるところでした。危ない危ない。

以前紹介した世界のアーティストシリーズと異なり、「考える人」から、付箋内の丸枠は「発した言葉」を表現する吹き出しではなく、考えや想像を表す吹き出しになっています。擬音で表すならモアモアってタイプのやつです。
口に出すとちょっと不安、何となく考えがあるんだけどな~・・。そんな時はこの「考える人」付箋でそっと意見を述べてみては如何でしょうか?せっかく自分なりの考えがあるのなら、言わなきゃ勿体ない!
あなたの素敵な考えを、考える人が更に考えて相手にお伝えいたします。更にそれを見て相手もまた考える・・。人の思考とは止まらない・・。

やめられない、とまらない、か○○え○○○。

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名画のシルクスカーフ

名画をあしらった高級感あるスカーフを今回はご紹介します。フランスのリヨンで作られたシルク100%のスカーフです。

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リヨンはフランスの南東部に位置する都市で、約47km²の面積に48万人程が住み、フランスではパリ、マルセイユに次ぐ大都市です。古代から栄えた物資の集散地であり、中世には市の立つ町としてヨーロッパでも有数の交易地として栄えました。また、石畳の古き良き街並みが残る旧市街は「リヨン歴史地区」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。
そして、何よりも絹織物の名産地としても知られており、高級ブランドのスカーフ等、絹織物が用いられた作品のアトリエが数多くあるそうです。

そんなリヨンには、絹織物産業において日本と歴史的に関わりがあるそうで少しご紹介。
元々シルクロードの恩恵でヨーロッパに伝わった絹織物が、リヨンで発展を見せたのは15世紀頃。ルイ11世が南フランスでの養蚕業の発展を指示したそうです。その後、16世紀に入ってからこの地は国から特許が認められ、ヨーロッパでの絹産業の中心地となります。19世紀に入ると、かのナポレオンもこのリヨンを訪れて絹織物産業の保護に努めたそうです。
そんなオシャレな名前の凄い人たちが関わってきたリヨンの絹織物産業ですが、19世紀半ば、蚕の病がヨーロッパ全体に蔓延し、当時世界一を誇っていたフランスの養蚕業・織物業が大打撃を受けます。
その際、注目を浴びたのが日本の上質な生糸と病気に強い蚕です。日本の開国の時期に重なったこともあり、リヨンは横浜港を起点に日本から蚕と生糸を輸入することになったそうです。富岡製糸場が最近世界遺産になっただけになかなか感慨深いお話ですね。

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そんな、今もなお絹織物の名産地であり、一流のブランドやデザイナーから支持されているリヨンのスカーフ。当館では複数あるアート柄から「ウィリアム・モリス」、「クロード・モネ」、「パウル・クレー」の3人の作品・デザインを用いたスカーフを選抜してご用意しております。
特にウィリアム・モリスはモダンデザインの父とも呼ばれ、花や植物をモチーフにしたパターンデザインが特徴です。華やかな物から落ち着きのある物まで様々なデザインが存在しますが、モリスのデザインは単なる柄ではなく、生活品に高級感を持たせる装飾と呼ぶべきものです。

スカーフのモリスの柄は、アカンサスという植物の葉をモチーフとしたデザインで、葉を表す装飾として古来より用いられてきた代表的なモチーフでもあるそうです。中世のデザインや手仕事を重んじたモリスにあってしかるべきデザインです。
淡い緑色で、光が透けることでよりやさしい色合いに感じられます。これからの時期に春先~夏にかけてぜひオススメする一点です。

きっと素敵なレディにおフランスの風を吹かせる事でしょう~。

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ナカムラ ジン

ChallengeWALL出展作家3人目のご紹介です。現代の新たな仏画を描くナカムラジンさんです。

ナカムラさんは軽井沢の歴史的建造物「油屋」にて、ギャラリー:Art Project 沙庭を運営しており、普段からアーティスト活動だけでなく企画担当もされている方です。

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そんなアーティスト活動以外にも幅広く活躍されているナカムラさん。作品も様々な素材を使い制作しており、平面作品だけでなく焼物も今回は出展いただいています。というのもナカムラさんは信州大学教育学部美術科工芸研究室を卒業し、元々は「鋳造」を勉強されていたそうで、陶芸とはまた異なりますが制作活動のスタートは焼物だったそうです。
焼物でも特に手本としたのは「古九谷」「古伊万里」といった彩色の華やかな焼物。その色使いや図柄といった部分が現在の制作に繋がったといい、何よりも純粋に絵を描きたいと感じたそうです。

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そして、現在の制作の中心となる「仏画」。ナカムラさんの描く仏画はどこか現代的で独自の描かれ方をしています。自身でも「現代アート」として仏画を描いていると語っています。古来の物をそのまま描くのではなく、前述の焼物にもありましたがあくまで色彩豊かな作品を描きたいそうです。
故に、描かれるのは悟りを開いたことで達観し飾りも無く身衣一枚の如来ではなく、その一歩手前の装飾が施された装身具を身にまとう菩薩を描くことが多いそうです。その方がやはり描き応えがあるとか。

古い物を大事にするという文化にあって、仏教・仏という物にはどことなく控えめで質素、まさに「わびさび」の言葉らしく華やかさとは真逆なイメージを持ちます。しかし、本来の仏教の世界観は極楽浄土を表現する場合や仏の神々しさを表すにあたって実に色鮮やかに表現されます。現代で見る仏画や仏像は長い年月による傷みや色落ちによって今の姿となっているだけで、実際に制作された当時は非常に派手な色使いが施されている物が多いそうです。ナカムラさんの色彩鮮やかな描き方は本来の仏画のあるべき姿・形であるとも言えます。

現代的に見えるのはその色彩だけではなく、仏が身にまとう装飾にもあります。仏が着飾る装飾はそれぞれの仏を表す重要な要素ですが、そういった小道具にナカムラさん独自のデザイン性が盛り込まれているのです。
佇まいや身に着けるべき装飾などは古来より描かれた姿・要素をしっかり押さえ、信仰の対象であるべき仏としての格式を損なうことなく描かれながらも、そういった細部へのこだわりによって現代の新たな仏画として表現されるのです。

上記ではあえて「現代的」という言葉を使いましたが、それは新しいという「未来的」という言葉に置き換える事もできます。仏教において弥勒菩薩は56億7千万年後に現在の釈迦如来に代わって救いを与えるとされるそうです。多くの宗教は偶像崇拝であり、仏の姿はそれらを当時の人々が想像して作ったものです。昔の人々がその姿を考えたように現代を生きる人が現代の新たな仏の姿を想像することは決して可笑しなことではなく、且、弥勒菩薩のように遥か未来の存在がいるのならば、その未来の姿を想像することもまた必然だと感じます。

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そして、仏画と合わせてナカムラさんが好んで制作しているのが「図像」を組み合わせた作品です。今回の出展作品ではリトグラフにポストカード、そして焼物があります。
日本での図像とは仏教用語として捉えられる言葉だそうですが、西洋的な見方では紋章学などを表すものであり、主題(意味合い)や象徴を視覚的に表した物だそうです。ナカムラさんはそういった図像、またはそれらをオマージュ・イメージして造られたレトロなデザインを日々収集しており、それを作品制作に取り込んでいます。
多くはパソコン上で幾つもの図像を組み合わせて一つの作品としてまとめ上げます。素材となる図柄の多くが主張の強いデザインであり、それを一つの作品に練り上げるのは高いセンスが求められます。ナカムラさんはデザイナーとしても活動しており、そこで磨かれたセンスが、あるいは逆にこの作品制作で培った技術が互いにデザイン力を高めこれらの作品を生み出しているのです。

培った経験が様々な素材での作品制作に反映され、かつそれらの道のり・年月が神仏を描くという行為に対して必要であり、作品の、仏のその姿に深みを増していくのです。
ナカムラさんの作品の数々をこの機会にどうぞご覧ください。

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