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日本唯一のサメ革小物専門店「アトリエシャーク」

革製品と聞くと牛革・ワニ革等が一般的だが、今回ご紹介するのは非常に珍しい「サメ」革。日本で唯一のサメ革小物専門店「合同会社アトリエシャーク」のプロダクトだ。

革製品は共通してそれ相応に高価な代物、物珍しいだけではなかなか手が出しにくい。サメ革の、アトリエシャークのプロダクトに詰まった魅力とは一体何か。ぜひご紹介したい。

まずは、アトリエシャークで使われているサメ革について。サメ革でも最高級の品質とされるヨシキリザメ。その中で世界最高品質とされる、日本近海を泳ぐ気仙沼産のヨシキリザメの革を使用している。また、牛やワニのように養殖が出来ないため、供給もなかなか安定しない等、希少性も非常に高い。単に珍しいだけではなく、極めて貴重な代物なのである。

では、実際にプロダクトにおけるその見た目と質感はどうか。これぞサメ肌と感じさせる独特の凹凸模様。まるで水の流れを思わせるような優美な模様がハッキリと浮き出って見える。この模様が非常に高級感を生み、何ともさわり心地の良い質感に仕上がっているのだ。
これ程美しく強調された模様は決して簡単に出すことは出来ない。化学薬品は使わず製造の際は全て植物由来の天然の物を使用。大量生産品とは異なり、時間と手間をかけて作り出しているからこそ素材の良さをここまで引き出しているのだ。

更にサメ革が持つ二つの特性にも注目だ。
一つは耐水性。サメは海の生物ともあって、一般的な革と比べて水に強い。体毛で覆われた動物と違い毛根が無いので水を通しにくいためである。手汗をかきやすい人には嬉しい要素だろう。
それともう一つがしなやかさ。陸上生物と比較して筋繊維が密集しており、柔軟で非常に丈夫なのである。加えて特別な手入れが必要ないので、革製品だからと扱いに不安になる方も安心して使う事ができる。

希少性と品質。素材が持つ特別感と機能性。アトリエシャークのプロダクトはこんなに魅力が満載だ。

そして最後に、物自体の魅力とは少し別の観点になるが、このブランドにおける価値がもう一つある。それは使われているサメ革が宮城県気仙沼市のヨシキリザメであるということ。東日本大震災で被害を受けた気仙沼は実はサメの漁獲量が日本一。そんなサメの町・気仙沼を自分たちにしか出来ない形で盛り上げていきたい。そんな思いを以ってこのブランドが生まれたのだ。
アトリエシャークが拠点を置くのは兵庫県神戸市。かつて阪神淡路大震災で被害を受け、長い道のりと多くの支援の輪によって復興を遂げた町だ。当時そうだったように今度は自分たちが同じように被災地の力になりたい。今後もその思いのもと気仙沼が、そして日本が誇れるような製品を作り続けていくのだろう。

震災という言葉に気負う必要はない。最高の素材と各工程のプロ達が丹精込めて作った素晴らしい製品。手に取った人は製品が持つその良さを感じ、サメの町・気仙沼を知る。まずはそれだけでいいのだ。