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展覧会「アートはサイエンス」公式図録

B5サイズ フルカラー全112ページ 図版総数104点 日英二ヵ国語

登場作家: マルセル・デュシャン/ジョー・ジョーンズ/田中敦子/松田豐/鬼頭健吾/四谷シモン/荒木博志/河口洋一郎/ナム・ジュン・パイク/西島治樹/Seiei Jack/ヤン・ヨンリァン/土佐尚子/daisy* (掲載順、全14名)

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動力を用いることで絵画に回転運動を与えたマルセル・デュシャン。
芸術のなかに科学的要素が登場した初期の事例です。
しかし、1920年代当時この作品は斬新を通り越して、周囲から奇妙な目でみられてしまったと言います。
それ以後、芸術と科学は別の領域として、交わることはないように思われてきました。

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それから100年が経過しようとしている現代。
科学的な技術の導入により、動力を持つ美術作品、映像機器やコンピューターの発達により生み出される新たな表現が、現代アートには存在します。
1970年代、ナム・ジュン・パイクは当時普及していたブラウン管テレビの特質を活かし、ビデオ・アートを作り出しました。今日の芸術では映像のジャンルが確立され、さらに進化したテクノロジーは
3DCGや体験型作品として私たちにさらなる驚きを与えてくれます。

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この図録では科学技術をアイディアや材料として取り入れた芸術家、日々進化し続ける科学に比例し形を変えてきた芸術の新しいスタイルを、登場作家毎に個別の解説と図版で紹介します。また作家自身の言葉による作品解説や、インタヴュー記事、軽井沢ニューアートミュージアムでの実際の展示写真を含め、一冊の本を通して展覧会「アートはサイエンス」の軌跡をたどることができます。

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あの感動が再びよみがえる!

・ゲストキュレーター伊東順二氏による文章「アートはサイエンス-もしくは機械が見る夢」収録。(p.6-p.13)
・「対談 河口洋一郎×本江邦夫 CG界のパイオニアが語る サバイバルするためのアート」
『月刊美術』サン・アート、2017年7月号「本江邦夫の『今日は、ホンネで』第110回」より特別収録(p.58-p.63)