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フェルメールのカレンダー

17世紀はオランダの黄金時代。スペインから独立を果たしたオランダは、自由とゆとりを獲得し、最先端の産業技術が発展していました。各国との貿易が盛んになり、世界中からさまざまな目新しい物資が輸入されることで経済が急成長したオランダは、市民の生活を潤し、たちまち富裕国へと発展したと言います。また、新しい芸術文化も誕生し、歴史に名を残す画家や傑作が次々と現れた特別な時代でした。もともと絵画は、貴族などの裕福な人だけが楽しむことのできた非常に高価なものでしたが、この時代のオランダでは、ごく一般の市民にも買い求めることのできる身近な室内装飾品として親しまれました。

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そんな中、西洋絵画の巨匠を代表する1人として名を残したのが、オランダ生まれのヨハネス・フェルメール。美術好きでない方も、どこかで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。「『真珠の耳飾りの少女』を描いた画家」と言った方が認知度は高いのかもしれません。
43歳という短い人生の中で22年間の画歴を持ち、現存している総作品数はたったの30数点という、いわば寡作の画家と言えるでしょう。そんな彼が描いたものは、中流階級層の室内での生活を描いた風俗画でした。均整の取れた空間構図に描かれた写実的な描写と、光の明暗は特に高い評価を受け、あのサルバドール・ダリもフェルメールを絶賛したようです。

シャンデリアやタペストリー、絵画などの室内の彩り、人々が身に着けているドレスやリボン、真珠などの装飾品からは、その時代の“ゆとり”が伺えます。今にも聞こえてきそうな会話や囁き声、口ずさむ小唄・・・フェルメールの作品からはその時代の暮らしが垣間見えるよう。窓から差し込む優しい光は、空間を包み込むかのような温かさが感じ取れ、時代も住む世界も違うのにどこか心が落ち着くような懐かしさを感じてしまうのは私だけでしょうか。

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そんなフェルメールの厳選された12作品が楽しめる、2017年用カレンダーが当店で発売となりました。30.5cm×30.5cmの正方形の壁掛けカレンダーです。17世紀では金より高価だったウルトラマリンブルー(後にフェルメールブルーと呼ばれるようになる)を惜しみなく使って描かれた『真珠の耳飾りの少女』が表紙になっており、落ち着いた大人シックな1部となっています。1か月ごとに変わる作品と共に、優しい静寂なフェルメールの空間をお楽しみください。

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また、フェルメールという人物とその背景をより身近に感じたい方は、「フェルメールの食卓」という書籍もおすすめです。フェルメールはどんな生活をしながらあの名画を描いていたの?というテーマで、生い立ちから晩年までを分かりやすく、親しみやすく説明されています。フェルメールも食べていたかもしれない、オランダではお馴染みの料理を再現したレシピがついているなど、読者の目を楽しませてくれるアートブックとなっています。