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採用情報のお知らせ(再アップ)

本年度、軽井沢ニューアートミュージアムでは新たに美術館・レストランスタッフを募集いたします。
採用情報を掲載いたしましたので、気になる方はお気軽にお問合せください。(募集開始:4/13~)
詳しくはコチラから


ショップからのお知らせ(レナ・レヴェンコ展 開催情報)

ミュージアムショップにて開催のKaNAM Challenge Wall企画。第14弾「レナ・レヴェンコ 展」の情報をアップしました。
会期は5月16日(水)~6月18日(月)。イスラエル在住の海外作家であるレナ・レヴェンコ。アジアの文化に影響を受け作品にも東洋的な要素が多数盛り込まれています。その不思議な世界観をどうかお楽しみください。

→企画の詳しい情報はコチラから
→アーティスト情報はコチラから


GW開催ワークショップのご報告のお知らせ

丸尾結子先生のワークショップ及びプリンスホテルでのワークショップの様子をUpいたしました。
スクロールしていただくとページ下方に報告欄がございます。
是非、フェイスブックのアルバムと共にご覧ください。
丸尾結子〈ハッピーの手触り〉 ⇒ http://knam.jp/events/2018/10001/
プリンスホテルのワークショップ⇒ http://knam.jp/education/2018/9872/


ショップからのお知らせ(森岡希世子展 開催情報)

ミュージアムショップにて開催のKaNAM Challenge Wall企画。第13弾「森岡希世子 展」の情報をアップしました。
会期は4月4日(水)~5月14日(月)。伝統工芸士にも認定されたそのろくろ技術によって生み出された磁器の作品。ぜひ実際に手に取って肌触りやその造形美を感じてください。
(※こちらは4月からの企画になります。会期にご注意ください。)

→企画の詳しい情報はコチラから
→アーティスト情報はコチラから


「アートはサイエンスⅡ」展 アーティスト紹介 #11 河口 洋一郎

現在、開催中の「アートはサイエンスⅡ」展に出品いただいている作家さんとその作品を担当学芸員が紹介します!

最終回は河口 洋一郎(かわぐち よういちろう)さんです。
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「地球最後の人間は、自らが生み出した創造物へと姿を変えた生物に果たして出会う事ができるのだろうか」
〜河口洋一郎と宇宙生物の展示〜

約137億年前、ビッグバンの発生。宇宙誕生。
約46億年前、私たちの住む星“地球”が誕生した。
約38億年前、生命の誕生。はじめましてバクテリアです。
約5億4100万年前【古生代カンブリア紀】水中生物の繁栄。
最古の多細胞生物のひとつ“クラゲ”の存在が確認されている。
約4億7000万年前、生物(植物)の陸上進出。空気最高!!
約2億3000万年前、恐竜の時代到来。
約1億6000万年前、哺乳類誕生。
約6500万年前、突然の悲劇!恐竜の絶滅。
約1000万年前、類人猿登場。おはよう人類。
約7年前、軽井沢ニューアートミュージアムOPEN。
約1年前、企画展「アートはサイエンス」開催。現在PartⅡ継続中。
さてさて、このたびの河口洋一郎の展示室には奇怪な生物が溢れています。
5億年前から現在までの生物の進化を辿る事で予測される、5億年後の生物の姿。
最初に地球上に誕生した原始生物は、微生物や細菌、植物で言うところの藻のような存在。地球上の大気や水質環境の変化とともにその形を変えてきました。繰り返す進化の果てに現在の姿となった生物たち。いやいや“果て”とはまだ言えないでしょう。今現在の姿はあくまでも進化の途中かもわかりません。太陽の寿命はおよそ100億年と推測されており、恒星核融合反応の消失は、太陽の恩恵を受けて育った地球の死を意味します。残る寿命は約55億年。長い年月の中の折り返し地点も近づきつつあります。今後も進化を繰り返していく可能性は十分あり、また適応できずに滅びていく可能性もあります。またクラゲのように原生時代の姿を留め悠久の時を過ごしてきた生物もいます。大気や水質の汚染、自然破壊は地球上の環境を変化させていくことでしょう。それに伴い生存を脅かされている生物も少なくはありません。このさき、それらの事情に適応した身体へと進化していくとしたら、細胞は既に動き出しているのかもしれません。また、なかには地球という星を飛び出し宇宙へと向かう生物も出現するかもしれません。遥か昔、海から陸へと上がった生物たちは、ついに空へと、そして大宇宙という新天地へと旅立つ時がきたのです。それは環境汚染に耐えきれず地球を捨てることを選んだ生物たちなのか、それとも何かの天変地異がきっかけで引き起こされた地球大爆発により宇宙空間にはじき出されたのか。

固そうなメタリックのボディを持つ生物たち。宇宙空間で高速飛来してくる隕石や宇宙塵に備え、守りを強固とした宇宙魚はカニやエビのような甲殻類の外装やハサミを身に付けた。真空のなかでも推進力を得るため、幾重ものパイプ状の触手や、球が連なる複雑な体内構造を有する。これらは河口洋一郎が生み出す空想の幻獣ではない。生物進化の歴史をひも解き、宇宙物理の法則を元に数学的に推測された未来生物の姿なのである。そのため5億年以上先の未来にこのような姿形の生物が棲息しているという僅かな期待と可能性を秘めている。
しかも、今の私たちのは知るよしもないそれら進化した生物たちに河口洋一郎は自らの肉体を冷凍保存し、会いにいきたいと語る。5億年の冷凍睡眠から目覚めた時、地球は無事に存在するのだろうか。人類でさえも今の姿を留めてはいないのだろう。そのような新世界で、河口洋一郎が、自らが5億年前に生み出した新生物たちに囲まれ、満面の笑みを浮かべる。そして両手を前に突き出し、平和の証のピースサインを繰り出しているとしたら、それはなんて浪漫に満ちあふれた芸術なのだろう。と、想像するだけで私の涙腺は崩壊しそうになる、、

(主任学芸員 鈴木一史)

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河口洋一郎
1952年鹿児島県種子島に生まれる。76年九州芸術工科大学(現・九州大学)を卒業。78年東京教育大学大学院(現・筑波大学大学院)修了。2000年東京大学大学院情報学環教授となる(現在に至る)。

1975年初のCG作品《POLLEN》制作。76年本格的にグロースモデルの研究を開始。82年世界最高峰のCG国際学会SIGGRAPH’82(アメリカ)にて論文『The GROWTH Model』発表。84年EUROGRAPHICS’84(デンマーク)で最優秀芸術家賞を受賞。95年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表として参加。2003年「河口洋一郎のサイバーアート展―原始の宇宙」(霧島アートの森、鹿児島)10年ACMSIGGRAPH国際大会ディスティングイッシュト・アーティスト・アワード受賞。2013年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。紫綬褒章受章。

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◯「アートはサイエンスⅡ」展は2018. 3. 31 (土)まで!
本展のためだけに作られた河口さんによるインスタレーション。
不思議な宇宙空間をぜひ、ご体感ください!
「アートはサイエンスⅡ」展については

こちらから

⇒展覧会HPでは作家紹介(全11回)を掲載しています。
こちらもどうぞ、ご覧ください!

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