ヴェンチューラ展 第6展示室

この部屋は、ステンレス製のクリップボードの上に黒鉛と油彩で描いた作品が20点展示されています。
こちらは病院か何らかのクリニックの観察室か診察室のイメージです。これらの作品は病院のカルテやそのクリップボードのようなものと捉えることができます。
人類の大部分は病んでいると感じていますが、それが直接病気であることを指し示しているわけではないかもしれません。中世の時代には「超越」していることを病気や憑依と取り違えた人は多いといいます。
ヴェンチューラの描く多くの人物像は、威嚇的でマニアックな印象を与えるものの、超越したものだけが持ちうる天賦の優美さや壮大さを感じさせるのです。